第1章
第2話
晃樹「あー、身体だるい…」

昼から講義を受けてこれが2コマ目。
白髪の目立つ教授が話しているのをペンを回しながらボーッと眺める俺。

??「大丈夫?風邪とか?」

隣の席から顔を覗き込むようにして心配してくれてるのは同じテニスサークル所属の北野日奈子。

??「いや、どーせ遅くまで彼女とヤりまくってただけだろうから心配する必要ねーよ」

日奈子とは真逆に冷たい言葉を言い放つのは橋本鉄平といって、これまた同じテニスサークル仲間。てかぶっちゃけテニスサークル以外の友達は俺には殆ど居ない。

今はこの3人で最後列の席に座って講義を受けている。

日奈子「あー、そういうことか(笑
よっぽど激しかったんだね…」

そういってニヤニヤする日奈子。

晃樹「うるせ。そういうお前らこそどうなんだよ?」

そう。この2人も半年ほど前から付き合っている。同棲はしていないが。

鉄平「俺らは昨日の夜はそもそも会ってないからな」

日奈子「そうそう。あーあ、同棲してる晃樹が羨ましいなぁ」

晃樹「…なんかごめん」

2人が少し寂しそうな言い方をするから咄嗟に謝る俺。
すると真夏からラインが。

真夏(今日の夜なんだけど、ハンバーグが良いかな?オムライスが良いかな?それともカレー?肉じゃが?いや、魚が良いかな?もー迷っちゃう…。いっそ全部作って食べさせてあげたい(ハート)晃樹は何食べたい?)

文章に思わず笑ってしまう晃樹。
あいつは本当に、尽くす女だよなぁ。

俺(真夏が作るならなんでも…って言いたいけど、それじゃあ真夏が困っちゃうからハンバーグで!)

すぐに返信が来る。

真夏(わかった、ハンバーグね!愛情たっぷり入れてつくるからね(ハート)早く帰って来てね!)


日奈子「愛されてるねぇ…」

気付くと日奈子が横から携帯を覗いていた。真夏とのラインに気を取られてやりとりを見られている事に気付かなかった。

日奈子「話聞いてても思うけど、ほんと良い彼女さんだよね。会ってみたいなぁ」

■筆者メッセージ
はいどーもこんにちは。
形をカタチって書く奴だいたいイキり。
まぁ僕のことですね笑

真夏さんみたいな彼女良いですよね。
最初は純愛ですよ最初はね。
しょーご ( 2018/11/09(金) 15:37 )