第3章〜古畑奈和〜
第1話
狩野「古畑さんって勉強よく出来て凄いよね。やっぱり家でもずっと勉強してんの? 」

部活後、教室に忘れ物を取りに来た俺は、1人残って勉強している古畑奈和を見つけた。闇につけ込むチャンスが偶然にも訪れたのだ。さっそく古畑に話かけた。

古畑「うーん、ずっとではないけど。結構やってるかな。今日は休みだけど、塾も週4で行ってるし。〇〇大学目指してるから…」

狩野「〇〇大学ってあの名門の?まじか、俺らなんて目指すことすら出来ないわ笑 やっぱり古畑さん凄いよ!」

古畑「そうかなぁ?…実はね、私のお
母さんがあそこを出てるの。それで小さい頃から、『〇〇大学に行きなさい』ってうるさくて笑 成績上位なら推薦してもらえるでしょ? だから今度の定期テストも良い点とらないと…」

なるほど、教育ママか。
狩野「そっか…。親にそんだけプレッシャーかけられたら、そりゃカンニングしてでも良い点取りたいわなぁ笑」

古畑の顔がパッとこちらを向く。
古畑「なんでそれを…。」

狩野「俺の席、古畑さんの斜めうしろだよ?前々からなんか怪しいなぁと思ってたけど、この前完璧に見えちゃった。英単語、メモ用紙にびっしり書いてたねー笑」

古畑の顔が青ざめていく。

狩野「そのメモ用紙も俺が持ってるよ、ほら。テスト終わった後に破りもせずに丸めただけでゴミ箱に捨てるとか後処理が雑過ぎ笑 しかも律儀に『英語、カンニングペーパー』って書いてるし笑 書いちゃダメでしょこんなの。これバレたら推薦は無理だろうなぁ…」
俺は古畑が捨てていたカンニングペーパーをポケットから取り出して見せつける。

涙目で上目遣いのようにこちらを見つめる古畑。
古畑「…ごめんなさい。ほんとにごめんなさい。もうしません」

狩野「いや、俺に言われても困るから笑」

古畑「そうだよね…。うっ涙」
教室に古畑の静かな泣き声が響き出す。



……ガタッ!

5分くらい経っただろうか。
古畑がイスから立ち上がる。

古畑「決めた。先生に素直に言ってくる。推薦は難しくなるだろうし、そうなるとお母さんには怒られるどころじゃないだろうけど…。」
古畑は職員室に向かおうとする。

狩野「待て!」
俺はその古畑の腕を掴んで続けて言う。
「俺は別に、先生に古畑さんのカンニングを報告するとは言ってない」

古畑「えっ?」

狩野「1回座ろうか」
古畑にイスに座りなおすように促す。

狩野「俺はさ、古畑さんには〇〇大に行って欲しいよ。カンニングしたのも事実なら、勉強を凄い頑張ってるのも事実だしね」
俺は古畑の机をずらして、椅子に座っている古畑の前に立つ。

古畑「じゃあ、カンニングの事…」
期待の目を向ける古畑。

狩野「でも、世の中大事なのは勉強だけじゃないと思うんだよ。古畑さん、彼氏いた事ある?」
俺は少し声のトーンを落として威嚇するように言う。

古畑「ない…けど…」
俺の変化に気付いたのか、少し怯えたような声だ。

狩野「だろうね。さっきの話聞く限り、ずっと勉強勉強だったんでしょ?せっかく可愛いのに勿体ない。世の中勉強も大事だけど、男を知る事も大事だよ…ねぇ?」

俺はズボンとパンツを一気に脱いで、これから始まる古畑との行為を想像してビンビンになった息子を古畑の顔の前に突き付けた。

■筆者メッセージ
こういう形(こじはる編一旦休止で次章)をとらして頂くことにしました。
ご了承ください。
しょーご ( 2018/01/20(土) 10:25 )