もし主人公が坂道大学の同級生だったらT
B各々、出発
時刻は午後3時。
途中で昼休憩も挟みつつ、説明会用の資料作りが無事終了した。

莉菜「じゃあ当日はこのデータを印刷してコピー、こっちの添付資料は
   そのままコピーして増やせばいいね!」
理佐「おわったー、まだ3時かー。長いな今日」
佑「そりゃそうだわ、あなた今日3時半起きでしょ(笑)
  バイトまで時間あるんだったら寝れば?」
理佐「夏期講習だから夜遅くまでやるよ、今日は」

渡邊のバイトは塾講師、
中学受験の小学生を相手に算数と国語を教えているのだが、
子供はもちろん親御さんからも評価が高く、
バイトでありながら、
有名講師と並んで塾の広告にまで掲載されるほど。

理佐「zzzz・・・」
メリハリがついているとはまさにこういう人のことを言うのだろう、
さっき喋ってから5分足らずで既に熟睡モード。
愛佳「目覚ましをセットしてっと、よしこれでOK」
莉菜「じゃああたしバイト行ってくるよーん」
佑「いってらっしゃーい」

上村も早速バイトに出かけたのだが・・・
愛佳「佑、会長の店行く?」
佑「勘弁しろい!この前友達と行ったら、後日殴られたんじゃ(笑)」

渡邊が塾講師をしているのに対し、
上村がバイトをしているのはメイド喫茶。
本人曰く、その店のバイト仲間の間では最年長らしく、
「りなババア」というあだ名がついてしまっているだとか。

因みに、佑が殴られたのは上村の写真をパシャパシャとって
勝手にお散歩サークルのブログに掲載したため。
それを見た坂道大学の生徒(特に男子生徒)が
次々と来店するようになったことから、
結果的に良い宣伝となったようなのだが、
たまに大学を歩いていると声をかけられるらしい。
恐るべし・・・。

愛佳「まだ連絡くれた子と会うまで微妙に時間あるね、何かする?」
佑「夕方5時からだからなー、確かに微妙。
  買い物でも行きますか」
愛佳「行こう行こう!服選んでよ服」
佑「あれか、新しくできた店か、行きましょ」

土田と志田は熟睡する渡邊をサー室に残し、
その場を後にした。

それから1時間後・・・
目覚まし『キャーーーー!!!高い高い!!もな、無理無理無理ーっ!!』
理佐「うるせえな、もなの奴またこれセットしやがったか」

この音声、昔渡邊が志田とUSJに行ったときにひそかに録音された渡邊の悲鳴。
ある絶叫系アトラクションのようだ。
愛佳いわく、これが一番よく起きるらしい。同時に不機嫌率も高いらしいが。
理佐「良く寝た、行くかー」

そして誰も居なくなった。

■筆者メッセージ
べりさとうえむーのバイト設定書いてみました。
結構こういうの考えるの好きです(笑)
クッキー ( 2017/08/29(火) 04:49 )