もし主人公が坂道大学の同級生だったらT
@お散歩サークル
7月中旬の土曜日、晴天。

なんで大学の授業もないゆっくりした日に
朝9時に起きて自転車を漕いでいるのか。

坂道大学への道中なのだが、到着して向かったのは
いつも授業を受けている棟ではなく、
サークルの部室が集められた通称「サークル棟」。

すでに誰か来ているらしく、
部屋から話し声が聞こえてきた。


*ガチャ 
「おはよー、2人とも早くないですか?」

愛佳「佑だって早いじゃん(笑)うちらは今日4時に起きて
   すでに一か所回ってきたもん」
理佐「ふあーっ、眠い眠い」
佑「それはそれは、ご苦労様ですこと」

説明すると、この3人が居るのは「お散歩サークル」。
各地をぶらぶら散歩しながら写真を撮ったり、動画を撮ったり、
何かを食べたり・・・特別変わったことはしていない。

そして、サー室にやってきたのは土田佑(2年)。
志田愛佳(2年)と渡邊理佐(2年)とは同期にあたるが、
土田と渡邊が文学部なのに対し、志田は経済部。

理佐「とりあえず今朝もなと撮ってきたやつだよ、これ。
   眠かったけどね、この山の中の滝とか良いでしょ?」
佑「おおっ、これはなかなか。澄んだ空気感がわかるわー」

そういいながらパソコンの画面を指さす渡邊。
志田と渡邊の2人は朝早くから、
都心から離れたところにある奥多摩でハイキングをしてきたのだ。
そのせいか、若干眠そうにしている。

佑「ちょっと寝てたら?まだ打ち合わせまで時間あるし」
愛佳「そうするー・・・zzz」

2人ともあっという間にソファーで眠りに落ちた。
莉菜「早いと思ったら寝てるんかい、佑おはよう」
佑「会長ー、おはようございます。説明会の募集って何人ぐらいきました?」
莉菜「10人ぐらいだったかな?まずまずでしょ」

土田がサー室についてから30分ほど経って、
会長の上村莉菜(法学部2年)があらわれた。
もともとの今日の集まりの目的は、
夏休み明けに行われる新歓イベントの打ち合わせ。

部員は現在この4人に加えて1人の全部で5人なのだが、
大学の方針変換で「サークル」の定義づけとして最低7人という
条件を付けられてしまった。
今年度中にこれに満たないサークルは、部室が使えなくなるほか、
補助費用も出してもらえなくなってしまう。

これに対処すべく、急きょ会員募集をかけたのだった。
莉菜「とりあえず、ポスターとか簡単なパンフレットとか
   作ってみたから見てみてよ」
佑「これはこれは・・・可愛らしくていいんじゃないですか?」
 (このデザイン、男子増えなくね?)

■筆者メッセージ
すぐにお気づきかと思いますが、
主人公の名前はけやかけのMC、つっちーとさわべさんから取りました、、

メンバーは学部まで設定してありますが、
特に意味はありません(笑)
クッキー ( 2017/08/28(月) 03:27 )