変化する弾丸
理佐は至る所で自分を狙う敵がいることに襲撃を受けてしばらくしてから気づいた。
最初は、ふとした瞬間に目の前に迫ってくるガラスのビー玉。
そして、その数時間後には針、画鋲。その後、自分が攻撃を受けていると気づいた時は拳銃の実弾だった。
理佐はその弾丸となって飛んでくるものを自分の背後にいる影の能力で固定していた。
理佐は、背後にいる影のようなものに自分で名前をつけていた。
ハーデンゴースト。背後にいる幽霊のようなもの、ハーデンは固めるという意味を思い出したので、その名前をつけた。
理佐「拳銃、銃のようなものを出す能力。そしてなんでも飛ばせてくる。ってこと?葵…」
理佐が、足早に歩いて帰ろうとした時、今までの襲撃が誰によるものかを知ることになった。
葵「そうだよ。
この、能力を手に入れた時に思ったんだ。ムカつくやつはこれで殺さない程度に痛めつければいいんだってね。」
葵は、ライフルのようなものを構えて理佐の前に立ちはだかっていた。
顔には、不敵な笑みを浮かべて。
葵「ぺーちゃんのおかげでうちは無敵になったんだって思った♪
うちは、いままで痛めつける程度で終わってたけど…理佐…あんたは殺さないと気が済まない。
これまでの憂さ晴らしができるんだから…ね♪」
子供のような笑みを浮かべた、葵は理佐に向けて発泡した。
銃口からは火のついた火炎瓶のようなものが数発こちらに向けて吐き出されていた。