暗躍する影
やちるは、目を覚まし友梨奈がいないことに気づいて外を探していた。
広いせいで、居場所は掴めなかったが、人を殴るような音が聞こえてくるとそちらの方向へと走っていった。
やちる「これ…どうなってんの…
誰が…こんなことを?
あと、誰かもう1人誰かいたよね…」
やちるが、友梨奈を見つけると同時に見た光景に驚いたように目を見開きながらもなにかの匂いを嗅ぐように鼻を鳴らした。
愛佳「やちるくん、ヤバいかもしんない。
てちが、暴走しはじめるかも。」
しばらくして目が覚めた愛佳は、咄嗟に何があったかを察したが、虹花の姿がないことに何も思わなかった。
〜別の部屋での出来事〜
「虹花ちゃん、おかえり…
傷だらけだね。うちらのリーダーなんだからしっかりしてよね?」
今泉佑唯は虹花を見ると、優しく声をかけたが、目だけは闇の底のように暗かった。
「これは、うちらの大事な作戦なんだからさ。」
「欅坂をぶっ壊すんでしょ?」
そばにいた、米谷奈々未と長濱ねるもくすくす笑いながら声をかけた。
虹花「そうだね…しっかりしなきゃ……あ、だけどいい情報もあるんだ?
てちが、暴走を始めるかも…楽しくなりそう♪」
虹花はキャハハと声を上げて笑うと先程のオドオドした様子はなく楽しそうにしていた。