目覚めた意識
愛佳「とりあえず、左右に別れて離れよ!」
愛佳は、友梨奈を反対方向へ弾き飛ばすように押すと、2人は向き合うように理佐を挟むように立った。
何も動こうとしない、理佐を警戒しながらも2人は近づくが、愛佳は、理佐に殴りかかった。
理佐「……バカ。」
小さな声で自分だけに聞こえるように言うと、表情を変えずに椅子を振り上げて愛佳の頭に思い切り叩き付けた。
何も声を出せずに倒れる愛佳を見ていたが、虹花は友梨奈の異変に気づくと怯えた表情で友梨奈を見ながら這うように後ろに下がった。
〜 どうせあんたも憂さ晴らしがしたいんだろ?もながやられたのと同じことしちゃえば? 〜
友梨奈は自分の頭の中で誰かが誘いかけるような声が聞こえた。
友梨奈はそれを否定するように目を閉じた。自分の願望だとわかっていたから。
〜 理佐の言った通り何やっても止めるヤツいないんだから…やっちゃえよ 〜
理佐「あれ…どうしたの?
あんたもやられる覚悟できた?」
その場でうずくまった友梨奈に近づいたが、顔を上げた友梨奈の表情にとっさに離れようとしたが、腕を強く握られた。
死んだような目付きに、ニヤニヤ笑いを浮かべた友梨奈はほんとに狂っているようにしか見えなかった。
友梨奈「あんたは、逃がさないよ?
虹花と愛佳の分まとめて返してあげる♪」
声を上げて笑いながら立ち上がると理佐に馬乗りになって顔面を何度も何度も殴り続け理佐が気絶しても殴り続けた。
ほどなくして、動きが止まるとなにかに苦しむようにいきなり表情を歪めると理佐の横に倒れてしまった。
虹花だけは、どうすることも出来ずにその場から逃げ出してしまった。