花言葉〜恋していいですか?〜







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May
11 試着(男子side)
女子の服というのはこんなに多いのだろうかな。僕らは齋藤さんの服を選びに色々な店へとはいっていた。

「堀さんは服選ばなくていいの?」

みんなで服を選んでいる最中、僕と堀さんは只々眺めていることしかできてなかった。
僕に気をつかっているのか堀さんは僕の隣に先程からずっといる。

「いいんです。ここだと私のタイプと合わないんで。」

「へー。やっぱり、好みの服装とかあるんだね。」

ちらちらと棚にきれいに陳列されている服を眺めながら雅晴は堀との会話をゆったりと楽しんでいた。

「生田先輩は恋愛とかしたことあるんですか?」

「どうしたの、突然。」

「いえ、気になっただけですよ。で、どうなんですか。」

しばらく考えてみるが今までに考えてこなかったからかいまいちうまく答えがでてこない。
堀がまっすぐと見つめる中、雅晴は頬を軽く指で掻きながら戸惑いを見せていた。

「うーん、記憶にはないけど。もしかしたら、あったのかもしれない。」

「そうですか。」

え、それだけ。くいついてきた割には反応薄いなと思いながら、そんなやりとりをしていると橋本と目が合う。試着室の方を指さしながら手招きをしている。雅晴は堀をつれ試着室の方へと近づいた。

「どっちも似合ってるからさ、生田も選んであげて。」

「いや、僕そんなファッションとか知らないから。」

拒否する僕を無理やり試着室の一番前に立たせる。カーテンの向こう側からごそごそと音が聞こえてくる。蘭世が意気揚々と待ち構える中、カーテンが開かれた。室内から恥ずかしそうにもじもじとしながら紺色のワンピースを着た齋藤さんがでてきた。

「まず、これが一つ目です。ちょっと大人っぽいのを選んでみました。」

「おーいいね。似合う似合う。なぁ、生田。」

「う、うん。」

橋本からの突然の同意の声に思わず返事をしてしまう。生田は飛鳥の予想外の変わりように少々混乱していた。蘭世も満足げな顔をして説明しているのだが生田の耳にはその声は届いていなかった。

飛鳥が試着室に戻り再び着替えをはじめる。僕は周りをきょろきょろと眺めていると蘭世に声をかけられた。

「なにか、お探しでしょうか。お客様―。」

「なわけないだろ。ふざけるな。」

ポンと頭を軽くチョップをする。頭を抱えながらすねる顔を僕は楽しんでいた。すると開き直ったかのように蘭世は珍しく僕に反撃をしてきた。

「生田先輩。飛鳥ちゃんに見惚れてましたよね。さっきまで見たことない顔してましたよー。」

にやにやとしながら小バカにしてくる蘭世を見ながら、悪い意味で橋本に似てきたなと実感する僕だった。


■筆者メッセージ
こんにちは。
最初に更新が遅れたことを謝ります。申し訳ございません。
そして、毎回の拍手メッセージありがとうございます。
こちらとしても有り難い限りです。

最近色んな作品が増えてきましたね。僕も面白くなってついつい読み進めてしまいますね。特にとは言いませんがやはり純粋な恋のお話とかは読んでみてしまいたくなります。僕もそんな作品が作れたらいいんですけどね。
桜鳥 ( 2016/06/14(火) 13:30 )