花言葉〜恋していいですか?〜







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May
04 集合(女子side)
ピンポンとバスを降りるボタンを押す。ゆっくりとバスがスピードを落としバス停へと寄っていく少し遅れ気味だったので私は止まる前に慎重に立ち上がり服装を整えた。ロングスカートをひらひらとさせて皺を伸ばす。

「あの財布落としましたよ。」

ふと声を掛けられ振り返ってみると一人の女性が私の財布を拾ってくれていた。ぼーっとしている間に落としたんだ。

「あ、ありがとうございます。」

お礼をするとその女性はどういたしましてと言いながら私と同じバス停に降りていった。バスを降りるときにあの時の光景を思い出す。あの時、きちんとお礼を言っていればこんな事にはならなかったのだろう。

「なに考えてるんだろ、わたし。」

忘れるかのように首をぶんぶんと振りながら記憶を消そうとする。駅の改札口に着くともう3人は集まっており、堀はお腹が減っていたのかソフトクリームを食べていた。

「ごめんね。待ってたよね?」

「ううん。そこまで待ってないよね。未央奈ちゃんがアイス食べたいって言うからコンビニに行ってたから。」

黙々とアイスを食べる堀を見ながら蘭世が答える。飛鳥は3人の服装が気になっていた。それぞれみんなテーマがあるようでおしゃれに見える。自分だけ浮いていないかと飛鳥は心配になった。

「飛鳥ちゃん、いつもと雰囲気違うね。」

「うん、髪の毛巻いてない?」

今朝準備しているときにたまたまヘアアイロンが目に入ったから巻いただけで大学だったら面倒臭くてやらない。まさか、ここまで食いつかれるとは思わなかった。

「たぶん先輩達も驚くよね。」

堀の発言にわたしは耳を疑った。先輩達?今日は四人だけではないのか?

みなみと蘭世は慌てて堀の口を塞ぐがもう遅かった。

「ねえ、先輩達ってどういうこと?」

蘭世が飛鳥に問いつめられて観念したかのようにゆっくりと口を開いた。

「飛鳥ちゃんに謝る気持ちがあるみたいだから今日がチャンスだと思って、黙っててごめんね。」

しょんぼりと謝る蘭世に私は怒る気力がなかった、むしろいきなり来る機会に私は動揺していた。

「どうしよう。なんも考えてないよ。」

「大丈夫だよ、橋本先輩が何とかしてくれるから。服もきちんと選ぶし。」

すかさずフォローにはいる蘭世だが今の私にそんなフォローはきかないむしろ服よりもこの危機的状況をどう乗り越えるかが私にとっての重要な課題になる。

まさかの急な作戦に戸惑いを見せる飛鳥だがもうチャンスを不意にできないと思いながら腹をくくることにした。あの時の行為を雅晴に謝る事を。


■筆者メッセージ
こんばんは。更新時間が遅くてすいません。
毎回の拍手メッセージありがとうございます。またもや2票入ったみたいで驚いております、入れてくれた方ありがとうございます。
今日から実習が始まり難しくなりそうですがストックがあるので何とかなるようにしますw
感想やコメントお待ちしています。


メッセージ返信
カズさん
更新についてありがとうございます。今後も楽しみに待っていてください。

名無しさん
今のところはあまり飛鳥に関しては感情を表に出さないようにしていますが徐々に変わるのでその変化をお楽しみください。

教授に関してですが余裕があったら書いていきたいですね。大人数になればなるほど書きにくくなることに最近気づいたんですw
桜鳥 ( 2016/05/16(月) 19:14 )