花言葉〜恋していいですか?〜







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May
03 集合(男子side)
「おせーぞ、生田。ギリギリだぞ。」

駅の改札の前で桜井が僕に向かって叫んでくるのだが、あまりにも大きな声なので周囲の人たちは耳を塞いだり、びっくりした顔で桜井をみていたりする。急いで僕はその声を止めに改札へと走る。

「周りの人たちに迷惑かけんなよ。そんな逃げたりしないし。」

集合時間に何とか間に合い安堵する中、蘭世達との待ち合わせ場所へ行くため電車に乗り込む。真っ先に橋本が席を取る中、僕は先に席を取られ橋本の前へと立つ。

「どーなの?調子は。」

「何のことだよ?」

「みなみちゃんだよ。毎日LINEしてるんだろ?」

「してるもなにも蘭世ともLINEしてるんだからなんもないよ。」

やれやれと呆れながら橋本はカバンからメモを取り出し雅晴に渡す。疑問に思いながら受け取る雅晴はそのメモを見た瞬間、一気に顔に緊張が走った。

「待って、今日齋藤さん来るの?蘭世と堀さんと星野さんじゃないの?」

「静かに。電車の中だぞ。いい機会だ、飛鳥ちゃんとゆっくり話でもして仲直りしろ。今後、蘭ちゃんのためになると思って。」

思わず、公共の場で大声をあげてしまう雅晴に橋本は静かに注意する。だったら先ほどの桜井の件も注意をしてほしかったと思いながらも雅晴は少し小さめな声で話し始めた。

「ゆっくり話するってどうすんだよ。」

「まああれだ。その場の雰囲気で2つのグループに分けるよ。必ず飛鳥ちゃんとお前を同じグループにするように小細工しておくよ。」

「いやいや、なんで2グループなんだよ。」

必死になって反抗する僕に桜井が困った顔で橋本の顔を見つめる。橋本も困った顔で俺が原因だから。といったように苦笑いしながら訴えてくる。
齋藤さんが来るということですっかり忘れていた。ここで橋本の欠点が出ると痛いものだ。

「わかったよ、今日できちんと話しして和解するから。だけど騙したんだから、お前らなんか奢れよ。」

「何で俺も奢るみたいになってんだよ。」

「まぁまぁ紫音落ち着きなさいって。生田が腹くくって和解するって言うんだから。」

目的地の電車のアナウンスが響き渡り、3人は降りる支度をはじめる。雅晴は深呼吸ひとつをし、気合いをいれるかのように頬をぱちんとひとつ叩く。それを確認したかのように橋本が座席からスッと立ち上がる。

「飛鳥ちゃんにばれちゃったみたい。向こうはもう着いてるみたいだから、早く行こうか。」

そう言って橋本は真っ先に電車を降りていった。桜井に軽く背中を押され発車ベルが鳴り響く中僕はいざ決戦の地へと足を踏み出した。


■筆者メッセージ
おはようございます。
毎回の拍手メッセージ、投票ありがとうございます。
はたまた、誰か票をいれてくれたみたいで私としてもびっくりしております。
さて、更新に関してなのですが前日にも書いたと思いますが私のプロフィールのコメント欄に次回更新は○○と告知させていただきますのでそれをご参考に見ていただくとうれしいです。
次回もお楽しみください。
桜鳥 ( 2016/05/14(土) 09:02 )