花言葉〜恋していいですか?〜







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April (女子side)
28 桜井
ピアスに金髪。さらには絵の具や泥がべっとりと付いた作業着といういかにも怖そうな見ために飛鳥はすっかり人見知りを超え、怯えの領域にはいっていた。怯える目を桜井に向けていると向こうも視線に気付いたのか飛鳥と目があう。

「この子か?生田が言ってた齋藤って子は。」

「お前は勘違いされやすいんだから少し順番を考えなさい。ほらみろいきなり言われたもんだからすっかり飛鳥ちゃん怯えちゃってる。」

「大丈夫ですよ。少しびっくりしただけなんで。」

怯えている私に気付いたのか橋本先輩は桜井という先輩に注意をした。

「桜井先輩もお疲れ様です。寺田にもこんなに友達できたんですよ。」

怯えることもなく蘭世は桜井先輩に話をしていた。前々からの知り合いなのか桜井先輩も寺田に対して友好的な対応をしている。
もしかして入学式に言っていた3人の知り合いのうちの一人なのであろうと私は思い出し一人で納得をしていた。

「みなみちゃんや堀ちゃんもお疲れ様。時間割どうなったの?」

「そうでした。橋本先輩に聞きたいことがあったんです。」

みなみは背中にあるリュックの中から一枚のファイルを取り出し橋本に渡した。ファイルを受け取り橋本は内容を桜井とともに確認すると1つの場所に目がとまり、あぁと少し関心を示したような声を上げる。飛鳥はなんのことだろうと気になったのだがそれよりも橋本と星野の顔の距離が近いことが気になった。

「あー、自然科学論か。去年とらなくていいのに取らされた記憶があるな。」

「ほんとですか。ここの3人もこの講義取ることになってるんですよー。」

みなみは私と蘭世を見ながら内容を橋本に伝えていた。しかしながら先程より橋本先輩の顔色が少し悪くなっているような気がするのだが、気のせいだろうか。

「あの生田先輩もこの講義受けてたんですか?」

蘭世がすかさず手を挙げながら先輩達に質問をした。桜井先輩は橋本の様子に気付いたのか気をつかって答えた。

「確か俺も生田も受けたな。生田に限ってはあの講義は首席だったんだけど。」

「西野教授物理担当だからどうしても物理に講義偏る方、仕方ないんだよね。」

「堀はたぶん『物理学概論』で西野教授に会うかもな。理科コースの人だから。」

堀の大きな瞳を見ながら桜井がキリッとした目で見つめる。堀は首を縦に振りながら無言で答える。桜井が睨むように見つめているものだが時間がたっても飛鳥は相変わらず萎縮をしていた。この人のどこに生田と橋本との接点があるのだろうか、会話が進む中飛鳥は疑問に思っていた。


■筆者メッセージ
おはようございます。
拍手メッセージありがとうございます
1章もまもなくですよ。2つくらい?かな。
2章が追いつくかわからないですが今ストックをためているところです。
そろそろ新しい人をだしたいのですが誰がいいですかね。
桜鳥 ( 2016/05/01(日) 09:50 )