花言葉〜恋していいですか?〜







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April (女子side)
06 準備
『蘭世に相談したいことあるんだけど、今平気?』

私は慣れない手つきで文字を打っていくがホントにこの文面でいいのか不安になった。
絵文字はつけた方がいいのか、いやまだ友達になって間もないのにそんな馴れ馴れしいものを送っても失礼なのではないか。

『蘭世ちゃんさんにとてもだいじな相談したいことがあるんだけど今いいかな(/∀\)きゃっは。』

よし、これでいいだろう上出来だ。ありったけの私の知識を詰め込んだ結果送るぞ、送信。

「飛鳥、そろそろ買い物に行くから準備しなさい。」

「はーい。さて、準備しなきゃな。」

クローゼットを開いて今もっている服でまともなのを選んだ。必死になって選んでいるとスマホの音が鳴り、飛鳥は蘭世からのものだとすぐにわかりLINEを確認した。

『飛鳥ちゃん、文面めちゃくちゃw』
『聞きたいことは分かったから後で電話しよー。』

自信を持って送った文面がまさかのめちゃくちゃといわれた。軽くショックを受けた飛鳥はとぼとぼと支度を進めた。そういえば、蘭世は今なにをしているのだろう昨日いっしょにいた人とでも会っているのか。
人というのは全く分からない生き物である。だから、私は心理学を選んだ。人というものを知るために。鏡で見る自分の顔、お世辞にも大人っぽいとは思えず大学生にもなるので色気が少しでも欲しいと思っていた。

「ママ、準備できたよ」

まだ、化粧中の母親に話しかけるのだが母親は曖昧に返答をした。
私もこのようになっていくのだろうか、今まで化粧経験のない飛鳥は疑問を浮かべていた。

「大学行ったら、化粧した方がいいの?」

「さあ、飛鳥次第だと思うけど綺麗に見られたければした方がいいわね。」

私は化粧台の前に並べられている数々の道具を見ながら、この道具達の用途をぼーっと考えていた。そんな私の様子を化粧に興味を持ったと勘違いをした母親はついでに化粧品を買いに行くと言い始めている。


「お客様のサイズに合わせましたので、一旦ご試着の方をお願いいたします。」

飛鳥は店員からスーツを受け取り、案内された試着室へと入っていった。カーテンを閉められゆっくりとスーツに袖を通していく。

「やっぱり、これきついな。」

ピチッとなったスカート部分。太っているわけではないこれで正解なのだが、飛鳥自身はこのぴったり感が歩きにくいため嫌っている。
カーテンを開け待っていた母親と店員にスーツ姿を見せる。母親は満足そうにうなずき、店員と話していた。

「ママ。これもう脱いでいいの?」

「はい、こちらの方でお預かりいたします。」

一刻もこの締め付けから逃れたかったために飛鳥は母親に催促を促した。


■筆者メッセージ
休みなんでもう1話更新します。
桜鳥 ( 2016/04/10(日) 20:08 )