花言葉〜恋していいですか?〜







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April (男子side)
02 研究室にて
「橋本とやる事は分かりましたけど、実験室の鍵はどーしますか?」

あーとポンと拳を手のひらで叩きながらそそくさと自分のデスクからカードを取り出してきてにやにやしながら、

「カードキー渡しておくわ。ちなみに、あそこにななの白衣置いてあるけど悪用は禁止やで。」

僕はため息をつきながら渡されたカードキー受け取る。
要求はきちんとのんだはずなのに僕になぜか不満げな表情をしながら椅子に座り、教授はため息をついた。

「生田君。どきっとせえへん?」

「いや、別に。ただ、カードキーどこにしまおうかなって。」

ぼーっと考え事をしていた僕に教授が突然聞いてくるものだから驚いた。この人さては、白衣もってきてほしいのかな。

「教授の白衣。明日ついでに持って来ましょうか?」

驚いた教授は再度ため息をつきながらコーヒーをすすっていた。

「もうええから、とりあえず明後日のコース案内橋本君としっかり打つ合わせしといて」

飽きれながら返答する教授に疑問をもちつつも軽く返事をした。その後は、資料を見ながらの説明と日程の確認をしながら一時間が過ぎて一通り終わって帰ろうと扉に向かうと。

「あっ、生田君。成績表今のうち渡しておくわ。」

「今くれるってことは再履修だから早めに教授たちに挨拶いけってことですか。」

なわけないやん。と笑いながら印刷したての成績表を僕に渡してきた。そこには再履修の文字はなく苦手である生物と地学の講義はギリギリの判定で取れていた。
少しだけ背中に冷や汗をかきながら教授を見ると子供のような笑みを浮かべながら僕を見ていた。

「少なくとも。生田君はななの物理の講義では主席やったから平気やで。」

まさかと思いながら再度眺めるとそこにはSという判定結果があった。他にも化学や物理系はほとんどSやAの判定で、我ながら偏った知識だなと照れながら頭をかいた。

「まあ、理科教員には地学と生物もできへんとあかんから今年度はそこに力入れてな。」

「いてっ。」

教授に背中を思いっきり叩かれ、ヒリヒリする背中をさすりながら西野ゼミの案内をもらい計三つの資料をもちながら研究室を後にした。

「あっ、今日の夕飯。俺が当番だ、姉さん帰ってきてるかな。」

食べ物に関わると異常なほどの執着心をみせる姉のことを思うとこの後が怖くなり、自然と早足になっていった。バイクに乗りながら走っていると風が背中に当たりヒリヒリした。しかし、それがぼくにとっては自然と心地が良かった。

「あっ、牛肉買ってくるの忘れた。」


■筆者メッセージ
二つ目を更新します。
意見などがあればぜひお願いします。
桜鳥 ( 2016/03/22(火) 10:25 )