花言葉〜恋していいですか?〜







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April (男子side)
16 症状
「生田、橋本ご飯いこうぜ。って橋本は取り込み中か。」

ぼろぼろの作業着のまま来た桜井が実験室に入ってきた。

「あっ、もうこんな時間でしたか。すいません、色々とお話を聞いていただいて。」

「全然いいよ。何かあったら、また相談に乗ってあげるから。みなみちゃんもね。」

「ホントですか、みなみ違うコースなのにありがとうございます。」

橋本が後輩たちを可愛がっている中、星野の声を初めて聴いた雅晴はかわいらしい声をしているなと一瞬だけ思った。
しかし、橋本の様子を見ると我慢していたせいもあるのか橋本も限界のようだった。

「じゃあ、また先輩方。今後もよろしくお願いします。じゃあ、みなみ帰ろ。」

堀は雅晴たちに一礼をしていき、続いて星野も軽く一礼をしていき実験室を去っていった。
ドサッと物音と同時に橋本が倒れた。慌てて三人が駆け寄り橋本を起こしたが当の本人は顔色を悪くしてぐったりとしていた。

「今回に関しては橋本氏の自業自得だな。」

能條がぽつりと橋本に投げかけたが、橋本はうなって答える事しかできなかった。

「まったく、こいつ姉ちゃんいるのによく生活できてるもんだよな。」

「まあ、元凶はその人だからね。」

僕は桜井に背負われている橋本を見ながら荷物をまとめた。

橋本の姉の奈々未は雅晴も昔から知っているのだが、橋本自身が姉と離れるため一人暮らしを始めたためここ最近は会わなくなってしまった。
橋本によると本屋でバイトをしながらモデル業をやっていると聞くがここ最近の近況はあまり聞いていない。

「では、近くのファストフード店でいいかな。」

「能條がいいなら、それでいいよ。いいか、橋本。」

桜井の背中にいる橋本はコクリとうなづき返事をし、雅晴たちは実験室を後にした。


■筆者メッセージ
今日はもう1話更新します。

まさか、一人のかたから4拍手いただくとは。ありがとうございます。
これからも応援よろしくお願いします。
桜鳥 ( 2016/04/04(月) 23:24 )