第1章〜出会い〜
第10話
部活中の生徒の横を全力で走り抜け俺は部室に飛び込んだ。
部室には誰1人いなかった。
初日からこんな目にあったことを心の底から恨みながらカバンの中から予備の体操服を取り出し着替えた。

部室から出た俺は練習に戻ろうとしたところをゆりあに呼び止められた。
「ねー翔ちゃん。部長さんがお呼びだよー」
ま、また怒られるんですか・・・俺は嫌な予感を抱きながらゆりあに言われた場所へと向かった。

「お前、どこまで部活に行きたくないんだ?」
その言葉が3年1組の教室に入った俺に対する石原部長の第一声だった。
「あ、いや。べ、別に部活に行きたくないとかそういうのじゃなくてですね・・・」
「なら、なぜお前は部活に来ない?」
部長の視線が怖すぎてまともに顔も見れない。
俺はチラチラ部長の方を見ながら答えた。
「ゆ、ゆりあがほっぺた叩かれたっていうんでちょっと事情聴取に行ってきただけなんです」
「お前らもう下の名前で呼び合うところまで行ってるのか。今年の1年は進んでるんだな」
「ま、まだ初日ですよ!?付き合ってるわけないじゃないですか!」
俺は初日から彼女を作れるほど高レベルなスキル持ちじゃない。
「はは、冗談だよ冗談。にしてもお前って分かりやすいな。木崎の事が好きってのが丸分かりだぞ?」
部長が笑いながら言ってくる。にしてもそんなに顔に出てるのか。っていうか俺はゆりあの事は好きじゃないぞ!?
たまたま席が隣で、たまたま一緒に入学式遅れて、たまたま一緒に変態教師撃退しただけ・・・あーよく考えれば初日からアイツとばっかいるな。た、たまたまだよな。

「まーその・・・なんだ。恋愛と部活を両立するのは大変だろうけど頑張れよな」
やたらニヤニヤしながら部長は教室から出て行った。
それどころじゃない。あの人なら部活に戻ってみんなに広めるに違いない。
俺は急いで教室を飛び出した。結局、追いつくことはできなかった。
あの部長、逃げ足だけは一級品だな、と俺は納得しながら部活へと戻った。

俺が活動場所へと戻るとみんなは普通に部活を続けいていた。
どうやらあの部長、今回は広めないでおいてくれたらしい。


■筆者メッセージ
眠いです。寝ます。おやすみなさい。

お腹すきました。このまま寝れるのかという俺の不安(笑)
お腹すいてるとどうも寝れないんです。頑張ります。

☆GOODNIGHT☆(;д;)
Alice ( 2013/12/08(日) 02:57 )