過去編
満月の夜
寝るときに正輝は彩と寝るのを執拗に断った。

布団が一つしかないと説得され、彩に背を向けながら正輝は眠った。

正輝用のスマホを購入し、移動しながらクックパットやラインをダウンロードした。

移動するときに彩が正輝の手を握りながら移動し、その度に正輝は緊張していた。

家に帰った頃には、すっかり日が沈んでいた。

「はー、疲れた。正輝、ちょっと肩もんでくれ。」

「はい。彩」

彩からの提案で、年上である正輝にさん付けで呼ばれると気が狂う為、呼び捨てにさせた。

「上手いやん。」

「彩、身体が熱くなってきた。」

「大丈夫か?・・・熱はないみたいやけど。」

そんな会話をしている部屋から離れたとある部屋では黒衣の婦人が水晶玉を見ながら、ニヤニヤしていた。

「あの子は満月の夜は発情するのよね。さや姉はあの子を受け止められるかしら?」

「正輝?」

「彩。熱いよ。彩。」

正輝は彩の目の前で全裸になった。

しかも、ぺニスは勃起し、上を向いていた。

「正輝。私、心の準備ができてない。」

下半身を裸にされた彩は初体験のときのトラウマがよみがえる。

正輝は彩の目元を舐めだした。

鼻息は昨日、裸を見て鼻血を出した男は思えないほどに荒いが、どこか優しさを感じる。

彩は自身の上半身の服をはだけさせた。

(犬としての本能が覚醒したっていうなら思いきりぶつけてこい。)

よつん這いにされ、後ろからぺニスが膣内に入り込んできた。

「おぉー。」

正輝の叫び声と同時に彩の子宮に正輝のぺニスが届いた。

(男なんて皆同じやと思っているのになんで正輝に無理矢理されているのに頭が溶けそうになるねん。)

彩は正輝に形式的に犯されているのに、快感を感じていた。

「おぉー。あぁー。」

子宮に対して熱い液体が注がれ、後ろから体温が下がった。

「正輝?」

振り返ると正輝は眠っていた。

「聞きたいこといっぱいあるのに何を寝とるねん。ピルもらっていて良かったわ。」

正輝の身体をウェットティッシュで拭きあげ、自身はシャワーを浴びながら、彩は自身のドキドキうるさい心臓が静まるのを待った。

「運動後やから、心拍数が高いねん。男なんて皆同じやねんから・・・」

自身に芽生えた感情を必死に否定し、正輝をベッドに運び、正輝の腕を枕にして、彩も眠りについた。

(私をこんなにした罰や。明日の朝、出血多量で死んだらええねん。)

二人は全裸のまま眠ったのである。

■筆者メッセージ
せーの、サイヤ人か!?
早く正輝×彩になれば良いなぁ。
光圀 ( 2017/02/22(水) 08:05 )