兒玉遥編
ありがとう
遥の失明は回避された。

遥は二十歳になったのだ。

「大塚さん。今までありがとうございました。また、遊び相手になったりしてくださいね。」

「あぁ。俺も楽しかったよ。」

二人は別れた。

お互いの頭にはこのまま交際して、欲を言えばゴールインくらいする考えはあるが、鉄の掟を考えて本音を隠した。

そんな光圀の頭を叩いた奴がいた。

「痛い。」

「大塚さん。あんたって私以上のヘタレね。好きなんでしょ?はるっぴのこと。」

「相手は恋愛禁止のアイドル。ひき止める理由はない。ヘタレじゃないから。指原さんと一緒にしないでください。」

「あっそ。それより飲み会参加する?」

「勿論。ただ酒なら幾らでも。」

この選択が奇跡を起こす。

二次会で莉乃が持ちかけたテキーラのじゃんけん呑みくらべで莉乃が後出しして、光圀を潰した。

因みに席は真ん中に光圀の両手に花状態だ。

「遥。好きだ。愛してる。離したくない。」

「やっと本音言ったよ。じゃあね。はるっぴ。ごゆっくり」

「ちょっと、さっしー。」

遥の抗議も聞かず、莉乃は今までの料金プラス一万円を店員に渡し、退店した。

「遥の返事は?」

「私も好きです。」

二人は退店し、愛を確認しあった。

「起きて、ダーリン。あしゃでしゅよ。」

噛んでいるこの声は一人しかいない。

「遥。なんでここに。」

「大塚さんが酔って、私を口説いて、いっぱい愛してくれました。」

「嘘。」

「しかも、ゴム無しで。昨日排卵日だから、下手したら妊娠しているかも。」

「出来たら責任は取るから。」

「最後のは嘘。でも、私兒玉遥と改めて結婚を前提に付き合ってください。」

光圀は遥を腕に閉じこめて、呟いた。

「ルールがなんだ。上等だ。これからも遥と付き合うよ。」

「ありがとうございましゅ。」

二人の新しい物語が始まった。
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■筆者メッセージ
今度は光圀が潰れる。
素直じゃない光圀が執筆しながら大好きです。
博多物語は以上です。
次回作は難波さんの物語です。
お楽しみに。
光圀 ( 2017/02/17(金) 12:08 )