ハート型ウィルス
自宅に帰った遥は、改めて今日一日のことを思い出していた。
好きになった光圀の腕の中でそっと唇を触れあうキスをしたのだ。
玄関のドアを開けてから終始笑顔の娘に両親は若干引いていたが。
夕飯を食べ、入浴をする。
思春期の頃からの癖であるその行動を今日もしてしまう。
今まではぼんやりとしていた男性のシルエットが今でははっきりしてしまったのだから、仕方ない。
今日、彼が触れた自身の唇に指を伸ばす。
自身の唇に両手の人差し指と中指を中心に指を触れさせる。
両方の乳房を愛撫する。
女性としての膨らみは形を変え、遥の身体を別のウィルスが支配する。
普段は、乳房への愛撫を念入りにしていたが、今日は違う。
右手がゆっくりと下半身へと移り、秘豆を摘む。
今日のウィルスは強力なようで遥の体内を駆け巡っていく。
自身の指なのに彼の指のようで、ゆっくりと洗面器に顔をつける。
小指で秘豆をいじり、人差し指と中指を自身の女性器に入れ、ピストンさせる。
(あぁ、いく。いっちゃう。大塚さん。)
そんな妄想をしている遥は家族から風呂が長いと文句を言われるのだ。
(今度、大塚さんと鏡のあるところでしたいな。)
遥の欲望は暴走する一方のようだ。