田島芽瑠編
欲望開放
光圀は無事生還した。

人払いをしてもらって、芽瑠との話をすることにした。

「芽瑠。悪かった。」

「悪かったって?」

「芽瑠はまだ高校生だから、心のどこかでいけないことだって思っていた。でも、夢の中の人々が教えてくれた。人を愛するのに理由なんていらないんだ。俺、大塚光圀は田島芽瑠のことが大好きだ。でも、きちんと家に泊まりに来たかったらちゃんと連絡してくれ。大したものは作れないけど、一人分余分に料理つくらないといけないからな。」

「パパの寂しがり。」

「うるせえよ。大人をからかうな。」

「私のこと、子ども扱いする光圀さんが悪いの。」

耳まで真っ赤にする光圀。

しばらく変な我慢の期間は続くかもしれないけど、二人なら大丈夫だろう。

「ねぇ、光圀さん。料理教えてよ。将来の奥さんが料理上手な方が良いでしょ?」

「何が将来の奥さんだ。まだ卒業なんて許さんぞ。」

「その前に退院したら、一緒にお寿司食べに行こうね。」

「まさか、二人きり?」

「そうに決まっているでしょ?」

「考えておくよ。」

「絶対行くの。」

「馬鹿。」

文句を吐いた光圀はそっぽを向いた。

長い我慢の末に互いの左手薬指にリングを通すのはかなり先の話。


■筆者メッセージ
私の従姉妹も十歳年上の先輩と結婚したので問題はないといえばない。
芽瑠ちゃん編終了。
次は美桜たす編をお送りします。
光圀 ( 2017/02/03(金) 14:57 )