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千尋との逸話
世の中にはコントラスト効果と言われる心理学が存在する。

今回の話の主役、穴井千尋もその心理学で恋をした。

相手は言うまでもなく、大塚光圀である。

コントラスト効果とは一度目に見たモノと二度目に見たモノの差を大きく感じることである。

社会人の場合、一回目私服で会って、二回目にスーツで決めるという例がある。

光圀の場合、普段裸眼なのだが、運転時やキッチンに立つとき、眼鏡をかけるのだ。

千尋の理想の男性は伊達眼鏡の似合う人、一般女性が男性の好きな仕草(行動)に笑顔であること、運転をすることがある為、光圀は理想の相手である。

家族という設定で光圀の家にいる為、ママ役のさっしーには敵わないと思いつつも、光圀を目で追ってしまう。

千尋と芽瑠が同じ部屋になったある日のこと。

『コンコン』

「出かけるぞ。」

「パパ、なんでスーツ着ているの?」

「下手な芝居はよせ。お前達が俺達の子供じゃないのはわかっているだろ?」

(バレている?)

「俺がA型、莉乃がO型。B型系のお前達とは血のつながりはない。けど、俺はお前達を守るって決めた。」

「「パパはパパだよ」」

二人で声を揃えて否定した。

「ありがとう。莉乃、ママもお前達もアイドルだから、マネージャーに見える格好にしたんだ。」

「帰ってきたとき夕飯作っていたのに出かけるの?」

「まぁ、とりあえず空港までママを迎えに行った後のお楽しみだ。」

「楽しみ」

「パパとドライブ」

「壁に書いてあるとおり、お前達に任せるから。」

光圀は各部屋に自分の犯した罪を洗いざらい書き記していた。

そして、自分をどうするのかはメンバーに任せることも。

千尋は光圀の車に乗車し、莉乃にラインを打った。

(さっしー。探偵さんの準備できている?あの人を心から笑顔にしたい)

光圀が本物のマネージャーになった後、勉強を教えながら、光圀と千尋が距離を縮めるのは別の話。


■筆者メッセージ
一度、博多家のお誕生会に話の筋は移り、マネージャーになり、ちひろんの章が始まる形になります。
光圀はメンバーがどんな犯罪者として取り上げようと法による裁き等を受ける覚悟でいたのです。
光圀 ( 2017/01/02(月) 20:36 )