美桜との逸話
グラビア上がりの朝長美桜は大塚の家に急いで帰った。
しかし、ドアが開くことはなかった。
光圀にメンバーから連絡することはないのだが、今は背に腹は代えられないと思い、美桜は光圀に連絡を入れた。
「どうした、美桜?」
「パパ。今、どこ?早くお家に入りたいの。」
「ちょっと待ってろ。」
『ガチャッ』
「ドア、開けたぞ。」
「あっ、開いた。」
「悪い悪い。物置きの整理していて、施錠していたんだ。」
「パパ。お願いがあるの。」
美桜は泣きそうになりながら、光圀にお願いした。
〇
二人は風呂場にいた。
美桜が空の浴槽の中、光圀がその外にいる状態だった。
「昔、オムツの交換もした間なんだ。我慢しろよ。」
「はい。」
美桜のお願いは生理の日にグラビア撮影でタンポンを入れたは良いが、抜けない為、光圀にお願いしたというわけだ。
それに美桜にとってこれは賭けでもあった。
光圀はノースキンでセックスをしてくることがない変態な男と見ている為、光圀がどうするのか?
楽しみだった。
美桜も他のメンバー同様、光圀が好きなのだ。
「冷たい。」
「抜けないって言っていたから、ローションで滑りを良くしたんだ。深呼吸しろ。」
光圀は美桜の顔を真っ直ぐ見つつ、右手はタンポンの先端を握っていた。
美桜の呼吸に合わせて、光圀はゆっくりとタンポンを抜きとった。
抜きとったタンポンを光圀はゴミ箱に捨てるとシャワーをひねり、自身に付いた血を洗い流した。
「美桜。シャワー浴びて、ドライブに行くぞ。恥ずかしい思いしたろ?メロンパン買いに行こう。」
「うん。」
光圀はゴミ箱と一緒に風呂場から退散した。
美桜は光圀が終始、耳を赤くしていたのを見逃さなかった。
(ちょっとだけウブなところがあるってわかっただけ、良しとしよ。)
美桜は光圀のことがますます好きになったようだ。