難波での生活
光圀は、水戸黄門のご老公と同じ名前だけあってじっとしているのはあまり好きではないようだった。
昼休みに、難波(千日前)周辺をブラブラ歩くことにした。
なんばウォークの地上出入り口にコラーゲンスープ入り水炊き風からあげがあった為、早速食べて、劇場との間にある回転寿司屋で食事を取った。
たこ焼きは帰りに買うことにして、すでにマーキングをして、劇場に戻った。
「大塚先生、次の教科早く教えてください。」
「わかった。」
奈子ちゃんと美久ちゃんより教えるのに苦労しながらも、光圀は美瑠に勉強を教えていた。
「ふー。」
美瑠達は、劇場公演ということで袖で光圀は一息ついていた。
「大変やな。大塚君。」
「加藤さん。お疲れ様です。」
「どうや?みるるんは?」
「俺が必ず、最下位から脱出させますよ。」
「グラビアもすごいから手、出すなよ。」
「実は俺、博多に待たせている女がいるので、結婚はしてませんが。」
「そうか。まぁ、頑張りや。」
光圀は、ホテルで朝を迎え、劇場へ行って、美瑠に勉強を教え、昼休みに散歩がてら外に出て、ホテルに帰り、莉乃に連絡を取るを繰り返した。
そして、再び一斉テストが実施され、光圀が相変わらず一位、その場に居合わせた渋谷凪咲が最下位になる運びになってしまった。
美瑠の点数は、前回より良い点になっていた為、光圀との約束が果たされることになった。
「大塚先生!ありがとうございました。」
「俺は大したことやってないよ。そうそう。ご褒美は何が良い?」
「じゃあ、どこかに一緒に行ってくれませんか?場所はお任せしますから。」
どうやら、デートをする羽目になってしまったようだ。
「よし、ご褒美だからな。あそこにしよう。」
光圀達は、どこに行くつもりなのだろうか?