二人の愛
光圀はなんとか事故なく自宅に帰ってきた。
『ガチャッ』
玄関は施錠されていたが、莉乃の靴があった為、彼女が在宅していることに光圀はホッとした。
しかし、莉乃が玄関先に日中の訪問者のところに来ることはなかった。
仕方がないので、光圀は家の中に足を進めた。
その足取りは自分の家なのに頼りないものだった。
「莉乃。話がある、んだ。」
寝室に入った光圀は愛する妻に言葉を発することができなくなった。
寝室に莉乃はいたのだが、裸にエプロンという姿だったのだ。
光圀を視界に捉えたらしく、莉乃は光圀の元に近づいてきた。
光圀は、金縛りにあったようにその場から動けない。
莉乃は光圀の足元に座り、手を伸ばした。
「失礼します。」
「り、莉乃。どうして?」
「なこみくに射精させられたんでしょ?私達を裏切ったと思って、離婚しようと思っていない?」
「なんで、それを・・・。」
「イラマチオでも、アナルセックスでもしてあげるから、我慢しないで。」
未だに渋っている光圀の手を莉乃は自身の乳房へと導いた。
エプロンという一枚の布しか身に纏っていない妻の肉体に光圀は興奮してしまった。
「莉乃。口開けて。」
「こう?」
程よく莉乃が口を開いたことで、光圀は身体を前に押し進めた。
「ん、ぶっ」
「莉乃。誘ったのはお前だ。悪く思うなよ。」
光圀は、興奮している為に、口を動かしながら、腰を動かした。
莉乃が苦しさから眉を八の字にし、旦那である光圀の様子を見る為に、上目使いをする姿は、その手の男の興奮剤そのものだ。
「莉乃。出すよ。くっ。」
光圀は、莉乃の口内に射精した。
そして、莉乃の喉が動いて、彼女が精子を飲んだのだと光圀は確認させられた。
「光圀。まだ満足していないでしょ?こんなに元気なんだもん。」
莉乃の手の中にはまさに動かぬ証拠が存在していて、妻の優しさと色気に身を委ねる光圀がいた。