05
とんでもないことをしてしまった。
射精後、冷静になった頭は現実をはっきりと見せてくれた。
ずいぶんと柔らかくなったペニスを抜くと、白濁の液体がドロリと出てきた。私は思わず嫌悪するかのように顔を背けた。
私とて、まだ女性である。精子を放たれればどうなるか、容易に想像できた。
「ご、ごめん……」
謝っても許される問題ではない。時計の針を戻せるのなら、例え寿命が削られてもいい。本当だったら悲しいのは彼女のはずなのに、彼女よりも先に私の目から涙が零れ落ちた。
「キャプテンに中出しされちゃった」
「ご、ごめん」
さっきまで硬く、私をあれほどまでに振り回したペニスはすっかりと縮こまり、皮まで被っていた。まるで知らん顔するかのように。
けれども、てちの女性器からは白濁の液体がドロリと落ちた。私がよく見たアダルトビデオのような光景に、事の重大さがひしひしと伝わった。
「私、キャプテンの女にされちゃった」
「いや、そういうつもりじゃないけど」
「セックスの後にそう言うんだ。キャプテンが男だったら、きっとモテないだろうな」
私は女だ。けれども、いざモテないと言われると、グサリと刺さった。私はヘナヘナと突っ伏した。
「中出しの責任、取ってくれますよね?」
私は地面を見たまま、頷くしかなった。