第二十三章「新聞部」
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 すっかりと勃起した圭介のペニス。絵梨花とみなみは満足そうに頷きあうと、制服を脱ぎ始めた。
 紺色のソックスとローファーだけになった二人が圭介の前に立つ。全裸でいるよりも、足元にまだ衣類が残っているだけで更にエロティックに見えるのはなぜだろう。

「どっちが先挿れる?」

「生田さんでいいですよ」

 彼女である絵梨花を立てたのか、はたまた上下関係でそう言ったのかわからないが、みなみが譲った形となった。

「え、絵梨花さんここでするつもり?」

 音楽室だから防音が整っているだろうが、ここは学校でありまだ多くの生徒が残っている可能性があった。

「そうよ。ほら、横になって」

 床へ押し倒される。音楽室の床は薄い絨毯がひいてあるが、チクチクと毛先が剥き出しになった臀部に刺さって痛かった。

「人の挿れるところ見るの初めて」

「恥ずかしいよ。そんなこと言ったら」

 互いの性器が触れ合う。すでに絵梨花の女性器は潤んでいた。

「へえ。普段こうなってるんだぁ」

 ヌルリとペニスが飲み込まれるのを見て、みなみが感嘆の声を上げた。人前でセックスをするなんて。

「やだ。久しぶりだからかなり“くる”ね」

 ペニスを根元まで飲み込むと、絵梨花は苦悶の表情を浮かべた。

「生田さんもご無沙汰だったんですね。しかも久しぶりのエッチが生とか」

 ヒューっと音を鳴らすみなみのおかげで気が付いた。避妊具を身に付けていない。

「え、絵梨花さん生はまずいですって」

「どうして。他の子には散々生でしてきたくせに」

 そう言われてしまうと、返す言葉が見つからなかった。金魚のように口をパクパクさせる圭介に絵梨花は呆れた様子だったが、ゆっくりと腰をグラインドさせ始めた。

「北野君の乳首舐めてもいいですか?」

「好きにして。今日はとことん搾り取ってあげる。浮気が出来ないくらい」

 最後の部分が一段と低い声に変わり、圭介は小さな悲鳴を上げた。頭の中で警報を示す赤いランプが灯り続けている。

「あーあ。浮気ばかりするから。生田さんって嫉妬心強いんですね」

 第三者であるみなみはこの状況が楽しくて仕方がないようだ。Yシャツのボタンを外していくと、Tシャツを捲った。

「男の子って意外と乳首綺麗なんですよね」

「あんまり舐められないからじゃない?」

「じゃあ色が変わるぐらい舐めちゃおう」

 唾液を含ませた舌が乳首を這った。じゅるると音を立てながら掃除機のように吸われると、圭介は思わず声を上げた。

「ほらほら。手が休んでるわよ」

 絵梨花はダランと床に並んでいた圭介の手を掴むと、自らの胸元まで引っ張った。仕方がなく掌を広げ双丘を掴むと、張りのある感触が伝わった。

( 2017/07/01(土) 00:41 )