第二十一章「運命」
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 以前はぎこちなかったフェラチオがずいぶんと上達していた。が、この学園に入ってから何人もの愛撫を受けていた圭介にとっては、まだ刺激が物足りなかった。

「気持ちよくないの?」

 眉を下げる絵梨花。自分のために一生懸命勉強したのだというから、可愛いものだったし愛おしかった。

「ううん。そんなことないよ」

 しかし、絵梨花はどこで勉強をしたのだろう? 真面目な彼女がアダルトサイトで勉強したとは考えにくかったし、きっと雑誌か何かで特集記事でもあってそれを参考にしたのだろう。

「でもあんまり気持ちよさそうな顔してないし」

 口を大きく開けてペニスを咥えるが、どうしたらいいのかわからずに口の中から出した。

「いや、気持ちよくなかったらこんな風になっていないよ」

 さすがに他の女性から受けた愛撫の方がよかったですとは口が裂けても言えなかった。

「もしかして他の子にされる方が気持ちよかったり?」

 けれども、絵梨花は圭介の頭の中を読んだようにそう言った。ズバリと言い当てられた圭介は、ドキっとした。

「そ、そんなことないって」

「ふうん。やっぱり今日はもう口でしない。疲れちゃった」

 機嫌を損ねてしまったようだ。ただでさえ、雲行きの怪しい空に不穏な影が忍び寄るようだ。

「その代わり……ちょっとそこに寝て。床で痛いかもしれないけど、圭介君なら平気だよね」

 言うや否や圭介は絵梨花に押し倒された。木の床に背中をつけて寝転がる形となった。これはまさか――。

「自分で挿れるのって怖いね」

 スカートとショーツを剥ぎ取った絵梨花の下半身が下りて来る。目標はもちろん屹立したペニスだった。

「え、絵梨花さんまさかここでするの」

「そうよ。今日は私から挿れちゃうね。上手く入るかな」

 絵梨花の細い指先がペニスを握り、挿れる位置を調整している。が、なかなか膣に合わなくて、ペニスがヌルっと滑った。

「あん。なかなか難しいね」

 驚いたことに、すでに絵梨花の女性器は濡れていた。まさかフェラチオをして濡れたというのか。それとも、その前にしたキスだったか。
 どちらにせよ、挿れる準備は整っていた。あとは絵梨花が腰を下ろすだけ。

「あ、入りそう……」

 ペニスの先端が飲み込まれた。そのままズルズルと根元まで飲み込まれると、お互いの陰毛が重なり合った。

「絵梨花さん痛くない?」

 自然と絵梨花を心配していた。つい先日まで処女だったのだ。性行為はこれが二回目だった。

「うん。大丈夫。あとは動くだけね」

 圭介の腹部に手を置いた絵梨花はゆっくりと腰を浮かせた。が、浮かせすぎて結合が解けてしまった。

「抜けちゃった」

「するんだったら、普通にしない? まだ俺たちにはこの体位は早すぎるよ」

「ダメ。今日は私が主導権を握るんだから」

 そう言って、絵梨花は再びペニスを挿れた。

( 2017/07/01(土) 00:26 )