07
気持ちがよかった。初めて口内に入れられたペニスは温かくて、ザラザラとした感触がペニスの弱い部分を舐め上げられる。すると、奈々未はペニスを口内から出すと、再びペニスを擦り上げた。唾液によってペニスからは卑猥な音が聞こえる。二人に聞こえてしまうのではないかと不安に駆られる圭介だが、二人の方からも似たような音が聞こえてきている。
脳髄を甘く溶かすようなみなみの嬌声。クチャクチャと卑猥な音。この場はこの世のものとは思えなかった。
「気持ちよさそうな顔をしてるわね。ね、気持ちいい?」
サディストの笑みを浮かべた奈々未と目が合う。ただでさえ気を抜いたら射精してしまいそうなのに、こんなにも綺麗な人にこんなことをされてしまっている自分を思い浮かべると、圭介の身体の奥底から射精感がふいに湧き上がってきた。
「ああっ、も、もう……」
「え?」
突然の雷雨のように身体を駆け巡ってきた射精感に圭介はあっけなく破れた。大量のスペルマを奈々未の顔に放出してしまった。
音を立てて放出されるスペルマ。圭介は息を切らせながらその光景を見ていた。
「もう。急にイクなんて」
「す、すみません」
顔面をパックしたような奈々未の顔に、圭介は射精後いくらかクリアになった頭で、とんでもないことをしてしまったと思った。
「すっごく濃い。どれだけ溜めてたのよ」
だが、奈々未は怒るわけでもなく、顔に付着したスペルマを指で掬うと、さも当然といわんばかりにドロリとした白い液体が付いた指を口の中へ入れた。
圭介はその光景に、おぞましいものを見たかのように慄いた。自分で放出したものではあるが、おおよそ口の中へ入れてみたいなんて思ったことなんて精通して以来これまで一度もない。
「濃い味。オナニーしてないのかしらね。年頃の子なのに。それとも、年頃の子だからこんなにも濃いのかしらね」
チュパチュパと指を口に咥えている姿であっても、奈々未の美しさは変わらない。むしろ、色気が更に増したように見えるのは、この特殊な環境下のせいか。
「でも、射精したのに、このアイスキャンディー全然小さくならないわね」
顔に付着したスペルマを猫のように指で落とすと、奈々未はペニスにデコピンをした。彼女の言うように、圭介のペニスは先ほどと変わらない硬度を保っていた。高校生の圭介からしてみれば、射精したとはいえ、まだまだ萎えるような性欲ではない。
「『まだまだ俺はできるんだぞ』って言ってるみたい」
ふふふと笑って見せると、奈々未はおもむろにスカートの中へ手を突っ込んだ。