13
唾液なのか、絵梨花が出した分泌液なのかさえわからなくなるほどに下着は濡れていた。スカイブルーの色は濃い色に変わっている。
小さな声を漏らしながら顔を手で覆う絵梨花は、好きにさせてくれている。下腹部が痛いほどに勃起し、頭はクラクラとし続ける中で、圭介は期は熟したといわんばかりにショーツを脱がしにかかった。
「ダメ!」
意図に気付いた絵梨花が止めようとしたが、圭介の動きが早かった。その部分だけを洗濯をしたかのようにビチョビチョになったショーツを素早く膝下まで脱がした。
「恥ずかしいって」
顔を両手で隠してはいるが、耳まで真っ赤だった。生まれたままにされた絵梨花の下腹部は、黒々とした陰毛が風呂上りのように濡れていた。
絵梨花の陰毛は日奈子ほど濃くない。日奈子が毛深いのもあるが、特別整えているわけでもなさそうだ。圭介は膝下まで脱がしたショーツを強引に下げようとしたが、絵梨花の抵抗を受けてなかなか下ろせなかった。
「ゴムが切れちゃうよ」
「だって恥ずかしいんだもん」
ギチギチとゴムが引っ張られる音がする。このままでは切れてしまいそうだった。圭介は太ももを叩きながら、何とか脱がそうとする。
「ほら、もうこんなになっているんだからいいじゃないか。それとも、俺を信用できないの?」
見たかったものが目の前まできたというのに、お預けを食らった形になり、圭介は苛立ちを覚えた。棘のある言い方になってしまったが、おかげで絵梨花の動きが止まった。その隙を突いて、サッと足首まで下ろすと、片足から抜いた。
「その言い方、ズルイよぉ」
甘えたように言う絵梨花に、圭介は餌を出された犬のように剥き出しとなった女性器に飛びついた。
「ここでお預けを食らう方がよっぽどズルイよ」
布一枚を隔てていた物がなくなった女性器からは、ムッとするような“性のにおい”を嗅ぎ取った。強烈な興奮が頭を沸騰させるようだ。
圭介は躊躇うこともなく、舌を伸ばした。
「やぁ……あん……」
サーモンピンクの肉壁を舐め上げる。滾々と湧き出てくる泉を音を立てて吸った。胸への愛撫よりもしつこく、舌に意識を集中させた。
興奮で味がわからなかった。耳に聞こえる甘い嬌声。それが自分が出させているのだと思うと、もっと声を上げさせたいと躍起にさせた。
「おしっこ出そう……」
「いいよ。全部俺が飲んであげるから」
「バカぁ」
その言葉に偽りはなかった。絵梨花の小便ならいくらでも飲んでやるつもりだった。
「もうイっちゃそう……」
絶頂が近いことを聞くと、圭介は顔を上げた。処女である絵梨花を絶頂させられそうなのか。圭介はさすがに疲れを見せ始めた舌に鞭を打って、今度は包皮に包まれたクリトリスを舌先で突いた。
「ひゃあん!」
唾液なのか分泌液なのかもわからにほどに濡れている包皮を舌と指を使って剥くと、敏感なそこを思い切り舐め上げた。
「だ、ダメぇ! イっちゃう!」
声を荒げる絵梨花の身体が魚のように跳ね、女性器が痙攣をしたのを見て、圭介は深い達成感を覚えた。