06
伊織の言葉に圭介は絶句した。あの日以来、悶々と気持ちをずっと抱えたいたのに。まさか自分のせいで新たな性癖に目覚めてしまったというのか。
「……自分でもおかしなことを言っているのはわかるの。でも、もうこの気持ち、止めないないよぉ」
そう言って伊織はスカートを捲り上げた。スカートの下はスパッツやハーフパンツを穿いておらず、グレーのショーツが丸見えとなった。
圭介の位置からでもわかるほどに、股間の部分は水で湿らしたかのように濡れていた。
「さっきね、トイレで処理してきたけど、まだ物足りないの。ねえ、伊織に酷いことをして。屈辱的な命令をして。お願い……」
声を震わせ目元を潤ませる伊織を見て、圭介は唾を飲み込んだ。身体が熱を帯びたように熱いのに緊張で寒さを覚えるほどだった。
圭介は唇の端をペロッと舐めた。手先が震えそうだった。
「……本当にいいんだね」
おかげで頭の中はショート寸前だった。絵梨花のことも、未央奈のことも抜け落ちていた。
伊織はコクンと無言で頷いた。
「じゃあ、まずは机の上に載って」
圭介に命令されるのを嬉しそうに伊織は近くの机に飛び乗った。
「よし、足を広げて」
「こ、こうですか」
足をMの字に広げてやると、下着が完全に露わとなった。やはり中央に部分は色が濃くなるほど染みが広がっている。
「なんだ下着がビチョビチョじゃないか。学校なのに。いやらしい奴だ」
「はい、伊織は学校でいけないことを妄想して濡らすいやらしい女です」
オウム返しをされ、圭介は一瞬耳を疑ったが、すっかりと伊織は“その気”のようだ。
「どんな妄想をしていたんだ」
「はい。北野君……いえ、ご主人様に以前されたように脅迫まがいに犯されるシーンを妄想していました」
「ご主人様?」
伊織はカーッと頬を赤らめた。
「だ、ダメですか」
モジモジとさせながら答える伊織に、圭介のたがが外れた。
「いいよ。いいじゃないか。ご主人様。気に入ったよ。さ、伊織。俺の前でさっきまでしていたことをしてごらん」
椅子に腰掛け、圭介は伊織の自慰を見ることにした。
「は、はい。ご主人様……うんぅ」
下着の上から伊織は自慰を始めた。おおよそ下着の役目を果たしていない濃く染み込んだ部分を指で擦り上げると、熱を帯びた吐息を漏らし始めた。
「ご主人様に見られているだけで、さっきより感じちゃう……」
細く長い指先が下着の隙間から直接女性器へ移された。クチュクチュとした音が圭介の耳にも届いた。
「いやらしい音がしてるね」
「やあん。で、でも見ててください、ね……」
そう言うと、伊織は腰を浮かせ下着を脱いだ。女性器はムッとしたにおいを放ちながら、テカテカとあやしいヌメリを帯びていた。