小説トップ
四章 新たな日常
おかえり!
私たちはホテルで休んでいた。


友香「何でラブホテル?」
海人「近かくの喋れる場所がここだから。」
今泉「私のこと…レイプする気?」
海人「んなことするわけないだろ。」


なんか信用できない。けどあのみんながめちゃくちゃ信用してるってことは信用しても問題ないのかな。


海人「素直に話せ。心の奥底に眠ってしまった本心を。」
今泉「うん。YouTuberに捕まって調教されて…。」
海人「そこら辺は知ってる。今はどうしたい?」
今泉「戻りたいよ!でも怖いの!」


さっきも言ったじゃん!バカなの?💢


友香「私もね、あそこが怖いんだ。ずーみんがいなくなってから来たクズ先輩にレイプされたのを気に。」


ゆっかーもレイプされたの……?


今泉「それでどうしたの?」
友香「海人が助けてくれた。でもずーみんは誰にも助けてもらえなかったんだよね。」
今泉「うん。」


良いな。助けてもらえて。私なんか……。


ギュッ!


海人「泣きたい時は泣けばいい。辛かったよな。1人で抱えるのはもう…終わりにしよう。」


そっか。私…一人で辛かったんだ…。


今泉「海人くん……。うわぁーん!」
海人「これからは俺たちで守り合うんだ。ほら、帰るぞ。彼氏と親友と家族が待ってる。」
今泉「でもお母さんになんて話したらいいのかわからない。勝手にいなくなって…。」



「普通にただいまって言えばいい。それ以外はいらない。」
「ずーみんのお母さんやお父さん、お兄ちゃんたちは今もずーみんのこと愛してる。」


えっ……?ゆうぽんとゆいぽん?どうしてここに……?


海人「おまえら!練習はどうした!?」
侑斗「こそこそ隠れて一気に色々やってたおまえに言われたくない💢」
由依「ずーみん!侑斗ともいられなく……なっちゃうんだよ……。」


知ってる。末期癌だよね。なんとなくわかってた。癌が治ってないの。


今泉「侑斗…余命あとどれくらい?」
侑斗「1ヶ月はないかもな。ただでさえ最近は超痛む。」
今泉「そっか。帰ったら沢山デートしてくれる?」
侑斗「もちろん。」



〜見てる側〜


友香「めっちゃ良い雰囲気だけどラブホだから…w」
由依「それ言っちゃダメw」
海人「ラブホでデートの約束かw」


必死に笑いこらえる3人の姿がそこにあった。


今泉「聞こえてるんだけど!」
侑斗「デート中に見かけても話しかけんなよ!」
由依「わかってるよ!ね?」
「うん」「あぁ。」


海人のかなり強引な計画によって今泉佑唯は無事に櫻村へ戻ることができた。



〜そして今泉家前〜

今泉「ただいま。」
家族「おかえり〜!!待ってたよーー!!」
今泉「お父さん!お母さん!お兄ちゃんたち!」


家族と抱き合う姿を見て俺たちは安心していた。


今泉「海人くん!ありがとう!」
海人「別に。君が自分で決めたことだ。」
今泉「そういうこと言うとおこだお〜!」
海人「てちの真似?w似てない!」
今泉「ひどw」


ちょっとバッサリ言いすぎたかもしれない。俺の悪い癖だな。


今泉「明日デートしよ!」


いま俺を見て言ったよな?


海人「言う人間違ってないか?」
今泉「間違ってないよ!君のことよく知らないしw良いじゃん!ぽんずはその次!」
由依「ちょっと酷くない?wってかぽんずって何?w」
侑斗「まぁ元気になったし。良かったんじゃないかな。」


すると今度はみんながやってくる。友香が呼んだらしい。


「ずーみーん!」
今泉「みんな!久しぶり!それと初めまして!あれ…愛佳がいない…。」


もしかしてまだ問題抱えてるやつがいるのか?


てち「愛佳は交換転校生。私とオダナナはちょっと早い最終試験を合格してきたんだけど…。他は無理だったw」
今泉「そうなんだ!」


なんか涙でてきた。良いなこういうの。こういうのが当たり前であってほしい。


原田「海人が泣いてるww」
天「ホントだww泣き虫ww」


こいつら💢💢


海人「ムードを壊すなこの馬鹿ども💢💢」
二人「理佐ーー!」
理佐「海人!手伝うよw」


ずーみんは逆に俺たちを見て微笑んでいた。もう誰も1人にはさせない。俺はそう心に誓った。

■筆者メッセージ
リクエストに上がった乃木坂の小説はいまストーリーを考えているので少々お待ちください。
深見飛彩 ( 2022/08/08(月) 22:36 )