小説トップ
二章 決戦!球技大会
久しぶり
約束の日の朝

俺は今てちの家にいる。昨日泊まったんだ。


二人「行ってきます!」
てち両親「行ってらっしゃい!」


2人で家を出ると……。


平手「ほんとに来てくれたんだ!」
海人「てちが呼んだんだな…。」
平手「うん!沢山いたほうが楽しいじゃん!来れる限りだから理佐と葵のコンビとひかるちゃんと保乃ちゃんのコンビはいないけどw」
七瀬「乗って!」


ななさんが運転する車には侑斗と由依、健と会長が乗っていた。


海人「ななさんも行くのか?」
七瀬「うん!私は私で遊ぶから気にせんといて!」


ななさんの旧友、多分芸能科の誰かだろう。とりあえず富士急へ。


平手「ゆいぽん!ゆみちゃん!侑斗くん!なんとかくん!久しぶり!」
由依「会うのは久しぶりだよねw今年の2月以来?」
平手「そうだね!」
健「なんとかくんって酷くない?w1番海人の情報教えてるの俺だと思うけどw」


そっか。てちは既にみんなと知り合いなのか。1月までは一緒に過ごしてたんだし。


話しているうちにあっという間に着いた。


??「あっ、七瀬さん!」
七瀬「祐希、久しぶりやね!今日は誘ってくれてありがと!」

車からおりるとななさんが祐希って人と話しはじめた。


祐希「この人たちが七瀬さんの生徒?」
七瀬「そう!健くん、由依ちゃん、侑斗くん、友梨奈ちゃん、海人くん、有美子ちゃん!」
祐希「そうなんですね!私与田祐希って言います!現役の芸能科です!」


みんなで自己紹介して遂に中へ。


海人「てち、あれ乗るぞ。」
平手「いきなりFUJIYAMA?w」
海人「ドドンパでもええじゃないかでも良い。」
平手「とにかくジェットコースターに乗りたいってことね…w」


俺はてちの手を取り、走り出すがいつのまにか逆に引っ張られて戦慄迷宮へ。


平手「よし!入るよ♪」
海人「・・・行ってらっしゃい。」
平手「いいから行くよ!」
海人「おい! 」


無理矢理腕を引っ張られて中へ。正直に言おう。お化け屋敷は苦手だ。しかもここはガチの霊が何体かいる。


当然2人で抱き合って先へ進んだ。


「ぎゃああああ!!」
「キャーーーー!!」


約10分後


外に出ると1組のカップルがいた。そんなにニヤニヤするな!💢


由依「えっ!?大丈夫?」
侑斗「なにがあったんだ…」


死んだ目をしている俺たちを見て驚いている。当たり前の反応だな…。逆の立場なら俺も同じ反応をするだろう。


海人「てちが叫ぶ声に驚いて疲れた。」
平手「逆のパターンもあったでしょ!てゆーかむしろそっちの方が多かった!💢」
海人「半々くらいだろ!💢」
二人「フフッwハハハハ!!」


久しぶりにこんなに笑った気がするよ。笑ってる俺たちを見て侑斗と由依が不思議そうな顔をしている。


平手「そんな不思議そうな顔しなくてもw海人も昔はもっとあか……いでっ!ちょっと!💢」


もちろんゲンコツ(威力低め)。明るかったとかそういうの言わなくていい。


海人「余計なこと言うな。おまえたちも楽しんでこいよ。じゃあな。」
侑斗「言われなくても楽しませてもらうさ!行くぞ!」
由依「えっ!?ちょっと待って!心の準備がまだ!」
侑斗「俺がいるから大丈夫w」


二人も中へ入っていった。


海人「なんか似てるな。俺たちに。」
平手「そうかも!」
海人「ありがとな。櫻坂を紹介してくれて。お陰様で素敵な人たちと出会えた。できればてちとも一緒に過ごしたかったけどな……。」


てち相手だと自然と素直になれるんだ。何でだろうな。俺にも分からない。


平手「ううん。笑顔の海人と出会えて嬉しいよ!私やっぱりアイドルになりたい!海人プロデューサーの元でw」
海人「戻ってくるのか?」
平手「前にも言ったけど6月には戻ってくる。一緒に来たみんなと帰ってくるよ!」

てちが……帰ってくる……。

嬉しくて自然と涙が溢れ出てきた。それはてちも一緒だった。


平手「相変わらず泣き虫なんだからw」
海人「おまえもだろ。せっかくだからもっと回ろう!」
平手「賛成!」


俺たちは今度こそジェットコースター系へ。FUJIYAMAに乗ることに。


平手「あっ、ななさんと祐希ちゃん!」
七瀬「ラブラブやねw」
海人「なわけあるか!」
平手「ただの幼馴染です!」
祐希「否定すると余計に怪しく見えるよ〜w」


ラブラブではない。仲良しではあるが…いや、超仲良しか。もうわけわからんw


このあと全てのジェットコースターに乗って叫びまくった。


平手「休もう…」
海人「あぁ…」


流石に疲れてベンチに腰掛けた。目の前でかき氷を売っていたので俺はとある提案を持ちかける。


海人「かき氷でも食べるか?」
平手「食べる!ブルーハワイ買ってきて!」
海人「わかった。」


てちのブルーハワイと俺のメロンを買って早速ベンチで食べる。


平手「海人!アーン」
海人「いい。1人で食える。」
平手「そういうところは昔から治ってないよね!」
海人「うるさい!あむ。ブルーハワイも美味いな。」
平手「結局食べるんだ……w私も1口貰い!」
海人「おい、取りすぎだ!」


俺が貰った倍の量をスクって持ってった。


平手「(*´˘`*)フフフ」
海人「てちも相変わらずだな。」

「メールが届いたよ!」

ヤバい。そういえば昔録音したてちの声のままだ...。


平手「まだそれ使ってるの?w私も恥ずかしいから流石に変えてね!」
海人「今変えた。先生からフードコートでごはん食べよって連絡きた。」
平手「じゃあ行こ!」
海人「あぁ!」


俺たちはかき氷を完食してからフードコートへ向かった。もちろん手を繋いで。

この日が永遠にずっと続けばいいのにな。

■筆者メッセージ
次も遊園地編です。一緒にアップします!
深見飛彩 ( 2022/06/22(水) 20:45 )