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二章 決戦!球技大会
捕まえろ!
次の日の朝


俺はいつも通りお隣と学校へ向かっている。


海人「おまえには侑斗がいるだろ。何でいつも一緒なんだ。」
由依「別に良くない?w」
ひかる「お隣だから!それだけです。」
海人「まあ悪いことではないが…」


学校に向かう途中で俺は変なことをたくさん聞かれた。好きな食べ物、足のサイズ、お風呂に入ってどこから洗うかなど。


その理由は午後の部室で明らかになる。


侑斗「ダイイッカイ カイト クイズ タイカイ」
健「イェー」
理佐「めっちゃ棒読みw」
原田「はい!それでは本日のスタッフの紹介です!まずは司会進行は私と健です!」


パチパチパチ👏👏


原田「問題を出す係は森林コンビと侑斗くん!」

パチパチパチ👏👏

原田「あと審判の理佐とご本人!あれ?いない。」


ちなみに俺はめんどくさそうだから帰ろうと外を歩いていた。


原田「窓の外にはっけーん!富澤せんせーい!伊達せんせーい!そいつ捕まえて連れてきてーー!」


そいつだと?💢


たまたま裏口にいた2人の先生に俺を捕まえるように命じる原田。先生2人はガチで捕まえようとしてきた!

海人「俺の力を舐めるなよ。」


仕方ないから表から出るか。と思ったら反対側からみんなが来る。


逃げ場がない俺は持ち前の運動神経で排水管を登った。


原田「ルール変更!あいつを捕まえたやつが勝ち!」
海人「あいつって言うな💢俺は海人だ💢」


屋上に辿り着くと侑斗と健がいた。


侑斗「おまえならここに来ると思って先回りさせてもらった。」
健「逃げるの手伝うよ!これじゃフェアじゃない。そこに隠れて!」


俺が屋上の影に隠れると二人は微笑んだ。怪しい。間違いなく罠だな。

俺は窓のさんの部分を上手く利用して下へ戻り、職員駐車場から外に出た。


健「海人はそこにっていつのまにかいないし…w」
侑斗「あの職員駐車場から出るのそうだろ。商店街のみんなの力を借りるぞ。」


侑斗は学校の放送室を使って地域の人達に声をかけた。どうやらこの学校の放送器具は村のスピーカーとも繋がってるらしい。


侑斗「あー、あー、商店街のみなさんに頼みがあります。手が空いている人だけで良いので水川海人を捕まえてください。」
由依「私たちの仲間のためによろしくお願いします!」


タチ悪いなこいつら💢これじゃ村を出なきゃ無理だ。いや、1つだけ逃げ場がある。


俺は直径が長い展望台の屋根の上へ登った。もちろん立ち入り禁止だ。ここなら下からは見えない。ここに来るにはとある裏技を使わないといけないから安心だ。


海人「ここなら問題ないな。ハァ〜…
。何で午後だけでこんなに疲れなきゃいけないんだ。
\(๑´0`๑)/ファー」


そして俺はそのまま寝てしまった…。


約〇時間後


??「みーつけた!」
海人「冷たっ!!ん?てち!!何で!?」


今は東京にいるはず。幻覚でも見えてるのか?


平手「幻覚じゃないよwたまたまここに帰ってきてたんだwそしたら村の放送で水川海人を捕まえろ!って流れるんだもんw笑うしかないよねw」
海人「フッwてちには敵わないなw」
平手「最高の親友兼幼馴染だもん!はい、アイス!」


てちはガリガリ君みたいなアイスをくれた。


平手「この駄菓子屋のアイスは当たりがあるはずなんだけど全くあたりが出ないんだw」
海人「へぇー。じゃあ俺があたりを出すw」
平手「言うと思ったw」
二人「(*^□^)ハハハハハハ!!!!」


てちは最高の親友で幼馴染だ。昔からてちといると嫌でも楽しくなる。なんでだろうな。


平手「それで何で追いかけられてんの?」
海人「球技大会で手に入れた遊園地のペアチケットの半分を奪い合ってる感じだな。」
平手「そういえば健くんが色々と言ってきたねw海人もゲットしたみたいだけど誰を誘うの?」


そういうこと聞くか普通。てちに決まってるだろ。


海人「てち。」
平手「え?私で良いの!?」
海人「てちが良いんだ。言わせんな。」
平手「ん?それじゃ誰のチケットを奪い合ってるの?」
海人「健。何故かわからんがみんな俺と行きたいんだと。」
平手「モテモテだねw」
海人「違うだろw」


久しぶりだな。何年ぶりだろうか。こうやって話すのは。


??「捕まえた!」


二人で話しているともう一人の女子がきた。


海人「そういえばもう1人理解者がいたな。福岡に住んでいた頃のお隣さんが。」
関「えっ!?てちさん!?」
平手「ゆみちゃんとは半半年ぶりくらいかな?w」
関「そうですね!あっ、例のアイスだ!あたり出た?」
海人「よく見ろ。まだ口つけてないだろw」


当たり前のことを指摘されて恥ずかしくなったのか関の顔が赤くなる。


海人「食うか?俺の分。」
平手「ちょうど紙コップとプラスチックフォーク持ってるから二つのアイスを3等分しよう!」


これを3等分して食べるのか。めんどくさいな。それぞれ3分の1が欠けて棒が顔を出した。


海人「ハズレかw」
平手「私もw」
関「あの!」
二人「ん? 」
関「てちさんはもう帰ってこないんですか?」
平手「いや、6月に帰ってくるよ!それでいつ遊園地に行くの?」
海人「逆にいつがいい?俺たちは合わせられる。」
平手「じゃあ今週の土曜日!って部活あるよねw」
海人「土曜日でも行くさ。心強い仲間たちがいるから大丈夫だ。」


今週の土曜日か。楽しみだ。


平手「それじゃ私は行くね!土曜日は朝イチに私を迎えに来てね!はいこれ、今の住所だから!じゃあね!」
海人「またな。」
関「バイバーイ!」



てちとデートか。ん?デートなのか?昔のように二人で遊びに行くだけだろ。それもデートだったのか?まあいい。とにかく俺は珍しく超がつくほどワクワクしていた。

深見飛彩 ( 2022/06/20(月) 21:20 )