4章 協力
加入
遥輝が頭を下げまくったことで海人が帰宅した次の日である6月27日から加入することに。


遥輝「ってことで1年は七夕の日にお披露目ライブします!とは言っても主に自己紹介と特技の披露だけど。最後に1曲だけやります。アホ校長に頼み込んで7月1日〜6日までまた1年合宿することになったからよろしく!」


お披露目ライブ、合宿。急な2つのイベントに驚きを隠せずみんなが暴走しだした。


遥輝「落ち着いて!!そうだ。新メンバーもうそこにいるから自己紹介してもらいましょう!(忘れてた)」


新1年?と1年と2年がが順番に自己紹介してるだけなのでカット。


遥輝「7月からはこのメンバーでやっていき…」
柚菜「1人足りないよ!」
遥輝「みんな自己紹介したはずだけど…」
柚菜「シオンがしてない!」
遥輝「する必要あるか?一応俺なんだけど。」
柚菜「ある!シオンはシオン!ハルくんはハルくん!」
遥輝「わかった!わかったから!変わるよ!ちょっと待って!」


柚菜の勢いに押されてしまう遥輝を見て大爆笑。
一瞬で雰囲気が変わった。


シオン「俺が自己紹介やる必要あるか?」
柚菜「ある!美月さんや玲香さんもそう思いますよね?」
玲香「えっ?まぁ、うん。そうだよね!二人で一人なんだから二人ともやらないと!」
美月「そうだね♪みんな自己紹介しよう!」


玲香と美月は決して勢いに押されてしまったわけではない。玲香本人がそう思っている。


シオン「はいはい。シオン。よろしく。」
柚菜「素っ気ない💢」
シオン「知るか💢最近おふざけがすぎるぞ。」
柚菜「そんな言い方しなくても…」


たしかに最近の柚菜はシオンに対して積極的でちょっとおふざけが過ぎるようになってしまった。
人を好きになって人が変わってしまったのかもしれない。

涙目(演技)の柚菜に弱いシオンはもちろん…


シオン「悪かった。言いすぎた。でも先に進まないから戻ろうか。(最近の柚菜マジでめんどくさい。嫌いじゃないけど。)」



なにはともあれ自己紹介後はそのままレッスン開始!


今回の新入りがやらされることは……


玲香「3時間ぶっ通しで鬼ごっこー!ルールは簡単GPSをつけた遥輝を捕まえた人の勝ち!」
遥輝「はぁ?GPS?」
玲香「多分何回か捕まると思うんだけど捕まえた回数が多い人にはなんと!」
みんな「ゴクリ。」
玲香「何もないけど頑張ってください!」


みんな(でしょうねw)


玲香「それじゃ遥輝はこのちっこいGPSをポケットに。みんなはこのアップルウォッチみたいなウォッチ付けて♪それ見れば遥輝くんがどの方角にいるかわかるからwそれじゃ遥輝くんは先に逃げてて!範囲は学校全体!普通科や体育科の校舎にも今は誰もいないから好きな場所に逃げてね〜♪」


逃げるしかない遥輝はとにかく遠くへ逃げるのだった。


〜5分後〜


これじゃ複数のハンターに1人で立ち向かう逃走中じゃんか。


??「おもしろそうなことやってんじゃんw」
遥輝「奈々未さん!またサボりですか?」
奈々未「パトロールって言ってもらいたいw冗談はさておき、鬼ごっこやってるでしょ?w昔私達もやったんだw太郎を捕まえろってw」


呑気に話してるともちろんメンバーが……。


与田「いたーーーー!」
遥輝「ちっ!あっちの場所がわからないのが痛いな。てか普通にズルい。まあ普通科校舎なら逃げ場が沢山あるからそこ行くか。」


さっと逃げて次は体育科の体育館へ行き、まるで障害物競走のような場所を簡単に作り上げた。
これなら安心して逃げられる!


ひーかーりはどこにある〜♪


さくから電話?絶対に罠じゃんw

遥輝「もしもし。」
さく「みーつけた♪ふふふっww」
遥輝「こっわwそこか。ヤバいな。囲まれちまった。」


ここの体育館は東西南北に入口が1つずつある。


北にさく、あや、レイ、奈々未さん。ん?奈々未さん!?


奈々未「おもそろそうだから混ざることにしたw捕まえる側でw」
遥輝「奈々未さんいつのまにかウォッチつけてるしw」


東に与田さんとりりさん、西に柚菜と松尾さん、南に美波さんと弓木さんと姉さん。


万事休す。なわけないでしょw
逃げ場はある。ウォッチでわかるのは俺がいる方向。
みんなが少しずつ警戒して進んでいるうちに俺は2回の窓から出る手段を作っている。ターザンロープのようなものを。


遥輝「悪いけどそう簡単につかまらないからw」
奈々未「やる〜wwwまるでルパン三世w」


余裕で逃げてるように見えるが1つやらかした。


下で待ち構えられてたら意味が無いじゃん。アホか俺。


遥輝「ん?そうだ。玲香ちゃんから支給されてるんだw」


バサッ!


俺はグライダーを使って一気に芸能科校舎まで戻った。


悠理「戻って来ると思ったよ♪」
遥輝「北川遅いw
玲香ちゃん!もう1つGPS下さい!」
玲香「良いよ♪あんたも太郎と同じ手を使うねw行ってらー!そうた!ドローンあげる!(ちなみに便利なアイテム持ってるの遥輝くんだけじゃないからw)」


ラッキー!これで戦略が広がった!

ドローンという囮も手に入れたことで3時間くらい簡単に逃げれる!って言うのは嘘だ。


遥香「遥輝ーーーー!!」
遥輝「しつこいんだよ!てかずるいぞ!キックボードなんて使って💢」
遥香「そっちだってGPS付のドローン使ったり、怪盗キッドみたいにグライダー使ったりしてたでしょ💢」


俺のことを誰よりもよく知ってる人の存在を忘れてた。最近シオンは柚菜と一緒だし、俺はいつメンでいることが多いから忘れてた。
寮にいるときはお互いに疲れてすぐ寝ちゃうし。


遥香「レイチェル!柚菜!美月さん!与田さん!捕まえて!」
遥輝「ちょっと待って!そこゴキブリいるじゃん!!」


待ち伏せしてる女子たちが「きゃーーーー!!」と悲鳴をあげながらどこかに行った。
楽勝


遥香「ズルっw」
遥輝「どの口が言ってんのさw」


流石は姉ちゃんw俺に対してはめっちゃくちゃ強いw

また俺の逃げる先に誰かいるし。


さく「ハル♪お願い捕まって♪」
遥輝「断る!」
さく「そんな……」


わざとらしい演技で悲劇のヒロインを演じるな!


(´;ω;`)


うるうるした目で見るな!
シオン!パス!

シオン「めんどくせ。」


ゲーム終了まで残り2時間。


俺たちは逃げ切れるのだろうか

深見飛彩 ( 2022/11/10(木) 22:57 )