3章 二人か一人か
番外編〜初恋の人〜
私は今バスの中でめっちゃウキウキしてる。


美月「くぼしーどしたの?怖いよ?w」
久保「えっ!?」
梅澤「初恋の人とまた会えるからニヤニヤしてたんでしょ?w」
向井「そっか!噂の初恋の人がいる高校とマダムがいる高校が来るんだっけ?w」
久保「うん!」


そんなにニヤケちゃってたのか……
なんか恥ずかしいかも。


バスが着いて数分後にとあるバスが来た。あっ!海人とてちだ!


史緒里「海人ーー!てちーー!」
てち「しーちゃーん!」
海人「よっ!梅も久しぶり。」
梅澤「久しぶり!あっ、私がこのまえ選んだ服だw」
海人「せっかくだから。うわっ!」


女の子たちに引っ張られてどっか行っちゃったw
海人もモテモテだな〜w


遥輝「海人さんが久保さんの初恋の人だったんですねw」
久保「え!?海人と知り合いなの? 」
遥輝「太郎さんと飛鳥さんの子供が生まれた時にちょっとだけw」
久保「そっかwそういえば海人&てちもたまたま泊まりで東京に来てたからお見舞いに行ったって言ってたかもw」


そっか!あの時かw好きな人と好きな人が仲良しなのは普通に嬉しい!
私はいつも以上にニコニコしながら再び海人たちの中に混ざったw


海人「うそ〜ん。」
史緒里「(≧з≦)プププ今の久しぶりに聞いたかもw」
理佐「海人ってそういう変なことも言うんだw」


今年久しぶりに会ったときは人でも殺すんじゃないかって感じだったけど良かったよ!
こんなに笑顔になれて。


七瀬「集合!」

「はい!」


楽しくお話をしていると号令がかかった。
すぐに整列したのはいいんだけど…。久美たちいなくない?w
まあいっかw


七瀬「3期生のみんなも4期生のみんなもななのこと覚えてるかな?」
乃木坂「はい!」
七瀬「あれ?あのバスなんやろ。ウチら貸切のはずやけど…。」


久美と深川さんだ!やっと来たw
ん?てゆーか先生たちは来ること知らなかったの!?w


遥輝「久保さんの言ってたマダムって絶対にあの人ですよねw」
久保「うんw佐々木久美ちゃん。マダムでしょ?
(*´艸`*)ププ」
遥輝「はい。( ˆmˆ )ププ」


やっと来たかと思えば玲香さんが連絡ミスを指摘されて怒られ始める始末。この感じだと玲香さんは知ってたけど櫻の人達や白石さんたちに言ってなかったって感じかなw


〜その数分後〜

私たちはそれぞれお肉を食べていた。


齊藤「ねぇ!史緒里ちゃんって歌上手だよね!どんなトレーニングしてるの?」
久保「えっと…たしか京子ちゃん!だっけ?」
齊藤「うん!」
久保「特にないよ!定期的に生田さん特製のプロポリス飲んで倒れてるくらいw」



我ながらとんでもないこと言った気がするw
あれクソが付くほど不味いんだけど倒れた後の効果が凄いんだよねw


富田「久保パイセンたちもあれ飲んでるんですねw」
健「あれか……。ウチも合宿のときに飲んだわw不味いの一言w」
??「姉さんがいつも申し訳ない。」
その場いる人たち「いえいえ。」


・・・

ん?姉さん?
今生田さんのお話をしてたから…


乃木坂のみんなも櫻のみんなも同じことを考えていたようで一斉に驚きの声を上げた。


「えぇーーーー!!」
七瀬「どうしたん!ってそーゆーことねw」
白石「大ちゃんのことかwそりゃ驚くよねw彼は生田大我くん。いくちゃんの年の離れた弟なのw」
向井「マジですかw」
久保「もしかして歌も上手?」
齊藤「そりゃもうw」


日向には生田さんに弟さんがいたんだ!ww

もしかして乃木坂の番組で言ってた生意気でツンデレな弟って大我くんのことなのかな?

まあでもそんなことどうでもいい!


久保「ねぇ!何か歌ってみてよw」
大我「急に歌えって言われても困る。」
健「大我よ、この曲を歌おうw」
小林「この曲ってたしか……。」
久保「海人が好きな七瀬さんのソロ曲w」
健「流石は初恋同士wわかりあえてんねぇ〜w」
久保「昔のことだよw
もう(/// ^///)
それじゃ大我くんよろしくw」


誰かのスマホから曲が流れてきた。多分健くんのスマホw



つーづーく
僕たちーの人生
ずっとこれからも〜


その美声に周囲の人たちが集まり始めた。綺麗な歌声だな〜。


歌が終わると拍手が鳴り響いた。


大我「肉が焼けたか。ミッションスタート。」
久保「ミッションって何?w」
富田「気にしちゃ負けですwカントクの口癖ですw」



そうなんだ…w

よし!せっかくだしここからも思いっきり楽しもう!


それからは各校合計6チームで曲を披露した。そして帰る前になんとか隙を狙って海人と2人になれた。


海人「どうしたの?」
久保「てちとの関係はどう?」
海人「別に普通だけど。付き合ってるわけじゃないし。」
久保「でも好きなんでしょ?昔は私と両思いだったみたいだけど。」
海人「それは……。」


わかりやす!w素直で嘘が付けないところがまたいいんだよね!


久保「図星だねwところでさ!6月の話なんだけど。」
海人「行くって言ったろw」
久保「そうだっけ?w」
海人「言った!急に電話かかってきて何かと思えば……。でも嬉しかったよ。ありがとう。」


ピロピロピロリン!
私のところにも海人のところにもメンバーから帰るよと連絡が来た。もうそんな時間か……。


久保「海人!てちと仲良くね。泣かせたら許さないからね?w」
海人「誰が泣かすか!みんな俺が守る。」
久保「楓ちゃんにもよろしく言っといて!えっ?」


ギュッ!!


急に強く抱きしめられたから最初は戸惑ったけどすぐに強く抱き締め返した。


海人「またな。しーちゃん。」
久保「またね!海人!」


そして私たちはそれぞれのバスへ

バスの中でみんなにからかわれたのは言うまでもないw


さよなら…私の初恋…。

深見飛彩 ( 2022/12/27(火) 21:36 )