3章 二人か一人か
二人の出会い
わっし……じゃなくて私は今日絶対に行くと決めてる場所がある!


あやめ「準備よし!」


今日はさくらちゃんとレイちゃんと三人でとあるものを食べに行くんだ♪


私は集合時間の30分前に着いた。


〜29分後〜


さくらちゃんはとっくに来てるんだけどレイちゃんが……。
来た!


レイ「おはよーー!!」
さくら「おはよ!って時間じゃないけどw」
あやめ「おはよ!たしかにもうお昼w」


相変わらずギリギリのレイちゃん
今日の説教だw


あやめ「レイちゃんギリギリすぎ!」
レイ「間に合ったんだからいいじゃーん!それより行こ!」
あやめ「良くない!」
さくら「予約してる訳じゃないからすぐ行かないと食べれないよ」
あやめ「そういえば予約してから行くとバレちゃうから予約してなかったねw」
レイ「遥輝いるかな?」


ここまで言えばもうわかるかな?

私たちは店に入ってさっそくハルくんを見つけたw


シオン「いらっしゃませ。いつかは来ると思ってた。」
太郎「立ち話してないで早く席に案内してw」
シオン「はい。」


あっ、白石さんたちの時代のマネージャーさん!
社長なのに色んな現場に行って一緒に働いてる不思議な人だ。


シオン「こっちの個室どうぞ。」


三人で席に座り、何を注文するか悩んでいるとまたハルくんが何かの紙を持ってやってきたw


シオン「これ、従業員の家族割引クーポン。このあと若さんくるけど若さんには秘密にしとけ。
By社長&店長す。」
三人「ありがとう!」


そういえばバイトしてるのシオンくんなんだね♪何でバイト始めたんだろう……。


レイ「ねえねえ!シオンのオススメは?」
シオン「ホルモンとエビ。ん?あやめ、なんでそんなにこっちを見てんだ?」
あやめ「きゃぱい。」
三人「えっ!?」
シオン(だとさ。変わってやれ。多分おまえに言ったんだと思う。)
遥輝(わ、わかった。)


突然のことで何が何だかわからない。


あやめ「私なんか言った?」


でも今たしかに無意識になんか言った気がする。なんて言ったんだろう。


さくら「ハルくんに向かってキャパいって言ってたw」
レイ「シオンの顔真っ赤w」
さく「シオンじゃないよwハルくん!良かったね!」
あやめ「嘘!?本人の前でそんな変な言葉使っちゃったの!?恥ずかしい……。」
さくら「あやちゃんもハルくんのこと大好きなんだね!一緒!」


うん、一緒なのは知ってるw多分さくらちゃんが好きになる前から好き。でもハルくんがさくちゃんのこと好きそうだから諦めたんだ…。


レイ「そういえばあやめんとハルくんいつのまにか仲良しになってたよねwいつからなの?」
あやめ「入学式から数日経ったあたりから!」
遥輝「あのときだよね……?」
あやめ「うんw今でも覚えてるw」


そうハルくんと仲良くなるきっかけはそこらへんから。割と初期w


〜当時〜


私がカフェに行く途中に当時のハルくんが迷子になっていた。

(キョロキョロしてどうしたんだろ。もしかして迷子?話しかけた方がいいのかな?でもいきなり話しかけたら迷惑だろうな。)


人見知りの私は迷い迷った末に思い切って話しかけてみたの!


あやめ「あの……。たしか賀喜遥輝くんだよね?」
遥輝「あっ、うん!君はたしか筒井あやめさんだっけ?」
あやめ「うん!こんなところでキョロキョロしてどうしたの?」


この時ハルくんの顔が真っ赤になったからすぐに迷子だって確信したw


あやめ「もしかして迷子?」
遥輝「散歩してただけ。」
あやめ「嘘だーーw」
遥輝「嘘ですwホントは迷子になってたw
申し訳ないんだけど一緒にいてもいい?」
あやめ「もちろん。今からカフェに行くけど来る?」
遥輝「行く!」


こうして初めて二人でカフェに向かったの♪さくらちゃんとハルくんカップルと鉢合わせたあのカフェにw


あやめ「このみたらし団子さくらちゃん好きそう!」
遥輝「?さくらさんってみたらし団子が好きなの?初耳w意外w」
あやめ「そうだよ!ちなみにね…」


ここはさくらちゃんの好きなものを教えてるだけだからカット。


あやめ「ありがとう!楽しかった!また一緒に行こ♪」
遥輝「うん!またおもしろい話聞かせてよ!それじゃ!ってかっこよく去りたいところだけど帰り道がわからないw」


(知ってる。わからないから合流して一緒にカフェにいるわけだしw)


この時もハルくんは顔真っ赤で見ていて心が温まったんだよねw
このハルくんが手を繋いできて


遥輝「行こう!」


って言ってきたんだけど逆方向に向かおうとしてたのw

さくら(ハルくんダサいwとは言っても私も迷子がきっかけで入学式の日に迷子だったけどw)
レイ(ならさくも人のこと言えないじゃんw)


まあまあw続き話すね!


あやめ「そっちじゃないよ!反対方向!もう!来た道もわからないの?w」
遥輝「ホントはわかってるw」
あやめ「わかってないでしょw」


このあとは普通に帰っただけなんだけどこれからハルくんと二人でカフェに行くようになってそれからいつのまにかあまり一緒に出かけなくなった。



〜現在〜


なんか懐かしいな。あれ?ハルくんがいない。仕事に戻ったのかな?


さくら「あやちゃんがハルくんと二人で出かけなくなったのって多分私と一緒にいることが多くなったからだよね……。」
あやめ「そんな切ない顔しないで!それからはレイちゃんと行ってるからwね!」
レイ「うん!ちなみに何回かさくとハルくんのデートしてるところ目撃したことあるw」


このあともハルくんトークが盛り上がった。というよりはハルくんとさくらちゃんのデート話が盛り上がったって感じかなw
2人とも早く付き合っちゃえばいいのにw



あやめ「さくらちゃん!恋愛がんばって!最近だと柚菜ちゃんも恋のライバルみたいだから!」
さくら「無理だよぉ〜。かっきーが許さないだろうし梅澤さんがいるんだよ?勝てるわけないよ…。」
レイ「気のない人に毎朝みたらし団子をあげないと思うけど?w」


さくらちゃんはビクッとした。かわいい〜♪
たしかにレイちゃんの言うことは一理あると思う。さくらちゃんとハルくんは必ずホームルーム前にみたらし団子を二人で食べてるw
気のない人ならそもそも会話もしないと思う。


あやめ「さくらちゃんがそんなに弱気なら私がもらっちゃおうかな〜ww」
さくら「それはダメ!」
あやめ「冗談♪」
レイ「もしかしてあやめんもハルくんのことだいすこなの?」
あやめ「ラブじゃないけど大好き!」


人の気配を感じて振り返ってみたら再びハルくんがそこにいた。もしかして聞こえてた?


遥輝「あ…あや、ありがとう。俺もみんなこと大好きだから。それじゃ…また。」


やっぱり聞こえてた!自分でも顔が真っ赤になってるのがわかる、うわぁ!レイちゃんも顔真っ赤w


あやめ「レイちゃんも大好き?」
レイ「うん!レイもみんな大好き!さくはハルくんラブ!」
さくら「うん。ハルくんに言わないでね?またいつか自分で伝えるから……。」
二人「りょ!」


このあと焼肉を食べてゲームセンターでプリクラ撮って帰宅した。


あやめ「かっきー!これハルくんに渡しといて!」
遥香「ん?わかった!」


私はハルくんによくさくらちゃんのかわいいプリをプレゼントしてるwだから今日もあげたw

もちろんさくらちゃんは知らないw


〜その日の夕方〜


バイトが終わって寮に帰ると姉ちゃんが何かを渡してきた。


遥香「これあやめちゃんから。」
遥輝「ん?なんだろ。(またさくのプリかな?)」


可愛い封筒を開けてみるとにさくが1人で写ってるプリクラが入ってた。

またかwでも相変わらず…


遥輝「かわいい……。」
遥香「誰が?w」
遥輝「誰でもない!」
遥香「見せてよ!wお姉ちゃんにくらいいいじゃんw」
遥輝「ダメ!w」


このあとあやにお礼を言いにいった。俺ってさくのことLoveなのかな……?

深見飛彩 ( 2022/12/12(月) 00:16 )