ラストスパート
次の日は体力作りがなかった。
麻衣「さくらちゃん、ゆりちゃんちょっと遅れてるよ!レイちゃんは動きが派手すぎw元気なのはいいんだけどもう少し大人しくw」
三人「はい!」
その裏でとある計画を進行している6人がいた。
遥輝「野菜処理は俺に任せてください!」
美波「私も手伝うよ!」
美月「ダメ!美波はテントやって!」
玲香「テントは私と若と珠美ちゃんに任せて!3人でおにぎりと野菜やってよ!」
そう。玲香自腹のBBQの準備だ。
若月「てか玲香の財布大丈夫なの?肉は馬鹿社長からのプレゼントだけどそれでもしんどいでしょ?」
玲香「いや、いい!女にも二言は無い!」
若月「はいはい。それじゃ始めよっか!遥輝、こっち来て!」
彼を呼び出し、すかさず遥輝に札束を渡した。
若月「これ玲香のカバンの奥底にぶち込んといて!絶対にBBQちょっと前の時点からお財布ピンチのはずだからw」
遥輝「元はと言えば俺のせいなんですけどね…。」
若月「知ってるwああなると受け取ってくれないから入れといて!よろしく!」
遥輝はさっそくミッションを。
(なんか見ちゃいけないもの(玲香ちゃんの手帳)を見ちゃった気がする。
9月に職場体験1年2年ペア×3
組み合わせはランダム!
ってなんだろ。しかもあの校長の指示っぽい。んー。)
遥輝は見て見ぬふりをした。
美月「遥輝どこ行ってたの?若月さんと何か話してたけど何かあった?」
遥輝「いえ、大丈夫です!3人でサクッと終わらせましょう!」
美波「そうだね♪」
結局それぞれ違う野菜を仕込んでそれから3人でおにぎりを結んだ。
〜再び体育館〜
キツい……。
奈々未「遥香ちゃん!遅れてきてるよ!疲れてるのはみんな一緒!」
遥香「はい!」
注意されちゃった……。でも落ち込んでなんかいられない!
遥香「次お願いします!」
奈々未「その目…。昨日の遥輝とシオンと同じ目だ。やっぱり姉弟だね。よし!もう1回やるよ!」
「はい!」
今度はミスしないんだから!
1時間後
どこかへ行っていた2年の先輩方とれかつき先輩と遥輝&シオンが帰ってきた。
玲香「お待たせ!それじゃ練習の成果を見せてもらうよ!」
さっそく曲が流れたのはいいんだけどまだ誰もポジションにつけてないw
玲香「ごめんなさい。」
若月「相変わらずポンコツキャップだね…w」
気を取り直してテイク2!
インフルエンサーのイントロが流れ始めた。
ブンブンブン
ブンブンブン
ブンブンブン
ブンブンブン
インフルエンサー♪
曲が終わるとそんなに人はいないらずなのに沢山の拍手が聞こえてくる。
遥輝「さくと姉ちゃんをセンターにして良かった!」
さくら「昨日いきなり選ばれてビックリしたけどハルくんのおかげで自信を持てたんだ!」
遥香「私も同じ感じだよ。しかも昨日の遥輝とシオンの姿を見たら自然と負けてられない気持ちになったっていうのもあった!」
遥輝「昨日のあれは俺というよりはシオンだよ!みんなも凄かったよ!この調子で…」
遥香「この調子でがんばろ!」
「おーーー!!」
絶対に本番を成功させてみせる!私は心の中でそう誓った。
遥輝「次はお待ちかねBBQ!玲香ちゃんがホントに出してくれました!焼肉はまた今度だしてくれるみたいです!」
若月「遥輝くん!ちょっとこっちに来なさい💢」
玲香「あららwあれはガチで怒ってる時の若だw」
そんなこと言うから……w
ドンマイ!ら
後で少しだけ慰めてあげよw
とりあえず私たちは昼食会場に移動した。
遥香「これ先輩たちがやってくれたんですか?」
美月「そうだよ〜♪」
聖来「ありがとうございます!」
「ありがとうございます!」
あやめ「お肉だー!ハルくーーーん!」
真佑「まだ怒られるよww」
マジですか。若月さんめっちゃ怖いじゃんw
遥輝は数分経ってやっと帰ってきた。
遥輝「姉ちゃん…グスン…。」
遥香「おかえり!でも今回はあんたが悪い!若月さんありがとうございます!」
若月「全くもうwどことなくウチのバカ社長と似てる気がするw」
バカ社長?誰のことだろ。
遥香「そういえば若月さんってどこで働いてるんですか?」
美月「乃木坂商事の社長秘書!正確には乃木坂グループの社長秘書wで私のお師匠様!」
若月「美月ちゃんの師匠になった覚えはないけど…wちなみに社長は私たちの時代のマネージャーw」
遥香「太郎さん!?」
そんな大企業の秘書だったとは…。
太郎さんはそこの社長……。
シンプルにすごい……。
若月「まあ今はそんなことどうでもいいじゃんwほら、お肉食べるよ!」
遥香&美月「はい!」
私たちは紙皿を受け取ってそれぞれ食べたいものを食べ始めた。