2章 仲間
快楽or愛情
日曜日

再び快楽に溺れている2人がいた。
あれから土曜日の夜もやってたのに。そして日曜日は一日中。


美波「あんっ!あんっ!イク!またイッちゃうよ!」
遥輝「何でだろ。俺もいつもより敏感になってる。憧れの人とやってるからかな?」
美波「わ、わかんない〜!わかんないけどイクーーーー!」


部屋に響く美波の喘ぎ声。阪口の部屋に泊まりに行ってる岩本には聞こえてないが大園には聞こえていた。


大園「今のやっぱり美波の喘ぎ声?まさか!」


ピンポーン


遥輝「もう1回やってもいい?」
美波「良いよ!私もやりたいから〜w」


大園(美波…遥輝くん…何言ってんの…ってか出てよ!開けて!)


大園がインターホンを連打すると流石の2人も気づき、服を着て何事も無かったように出迎えた。


美波「桃子どうしたの?」
大園「ど、どうしたのじゃないよ!何やってるの!丸聞こえだったよ!」
二人「嘘…。」
大園「ホント!!」


急に恥ずかしがる二人に大園は追撃する。


大園「今の二人は依存性ってやつの1歩手前だよ?みんなに言わないから一緒に病院に行こ?」


美波「大丈夫だよ!依存症じゃないからwそれより桃子も一緒にやる?」
遥輝「それ良いね!美波が色々教えてくれるから大丈夫です!」


大園(いつのまにか美波呼びになってたりタメ口になってたりしてる。ここにいたらヤバい。なんとなくわかる。)


大園は危機を察してとある部屋へ逃げた。


ピンポーン


ん?こんな時間(12時頃)に誰だろ。

遥香「大園さん!?どうしたんですか!」

目の前には号泣してる大園さんがいた。遥輝のやつなんかしたな💢


遥香「とりあえず入ってください!」


私はとりあえず部屋の中へ案内した。
あっ、美月さんいるの伝え忘れてた。


美月「やっぱり桃ちゃんの泣き声だったんだ。落ち着いたらでいいから私たちに話してみて。 」


大園さんの話を聞いた私たちは一瞬でブチ切れた。


大園「今度は二人が落ち着いて!多分だけど話しても通じないと思う。だからあの人に頼ってみる!」
二人「あの人?」
美月「白石さん?」
大園「違うよ!お姉様には頼れないよ。だから…」
美月「太郎さんか!」


なんかその名前聞いたことある。先生たちや先輩たちの間で時々でてくる名前。


遥香「頼れるかはわかりませんが裏遥輝もいます!あいつが黙って見てるとは思えません!」
美月「そういえば影ちゃん何やってるんだろ。」
遥香「それはわからないですw
でもどうして暴走しちゃったんでしょうか。」


やっぱり大好き同士だからかな。それだけじゃない気がするけど。


美月「大好きな人同士でエッチすると自然と媚薬を飲んだ時と同じ効果が出てくるんだよ!」
大園「そうなの!?」
美月「うん!先生に言って大事になるのもあれだし。太郎さんに頼ろう!」


こうして進む道は決まった。

ってか梅澤さん遥輝のこと好きだったの!?



次の日

5月1日か。GW前なのに気持ちが沈んでる気がする。


遥香「遥輝…。」大園「美波…。」
二人「うわっ!」


お互いの声にビビって声を上げたw
大園さん起きてたんだ。


大園「おはよ!」
遥香「おはようございます。あれ?美月さんは?」
大園「もうご飯に言ってるんじゃない?」


食堂に行くと美月さんはいたがいつもいる遥輝と梅澤さんがいない。

部屋にもいなかったから2人で先に学校に行ったんだろうな。


予想は当たってたみたいで学校にはいたんだけど。


美波「おはよ!今日もレッスンと授業がんばろうね!」
遥香「はい……。」
遥輝「姉ちゃん!おはよ!元気ないね。何かあった?」


あんたらのことで悩んでるんでしょ💢


遥香「別に何も無いよ。」
遥輝「カラオケでの約束は嘘なの?何かあったら話してくれるって言ったじゃん。」


ここで話したら話がまたややこしくなる…。けど話さないと信頼関係が…。
そんなこと考えてると遥輝が何かを察したのか話し始めた。



遥輝「聞いたんだね。俺と美波のこと。」
遥香「(。_。`)コク」
美波「大丈夫!公私混同はしてないから。学校ではそれぞれしっかりやってくから!ね!遥輝!」
遥輝「うん!美波!」


何それ……。ふざけてんの……。


遥香「そういう問題じゃないでしょ……。」


つい内なる怒りが少し表に出てしまった。


遥香「そういう問題じゃないでしょ!!💢💢遥輝も梅澤さんもいい加減にして💢💢」


ガラガラガラガラ バン!


美月「遥香ちゃん!抑えて!」
美波「美月!?」
美月「遥香ちゃんや桃子の気持ちもわかってあげて!
2人ならわかってるかもしれないけどそこまで依存するのはヤバいからね……。」


私は美月さんに屋上へ連行された。


美月「暴走を止める側が暴走しちゃダメでしょ!」
遥香「ごめんなさい。」
美月「謝る必要はないよ♪
あっ!」


今いる教室の窓から飛鳥さんと知らない人がいた。


〜数分後〜


美月さんは二人に事情を話してくれた。


太郎「なるほどね……。そりゃ先生に相談できないわな。」
飛鳥「たしかななみんって太郎とのエッチに依存してたことあったよね?」
太郎「あったな……。思い出させないでほしいやつ…。ラーメン食べに行くって嘘ついて奈々未を病院に連れてったのが懐かしいw」


当時もそういうのあったんだ。性っていつの時代も難しいんだなぁ。


太郎「まず意思確認をしたい。」
遥香「遥輝と梅澤さんを治してあげたいです!」
美月「私も同じです!」
太郎「そっか。じゃあ二人を確認してくる。」
飛鳥「私も…」
太郎「飛鳥は2人のこと見てて」
飛鳥「は〜い!」


そう言って太郎さんは2人の元へ向かった。寄り道をしながら。


再びレッスン室

俺は美波さんと二人でレッスン室に残っていた。レッスンの時間が終わった今も。


遥輝「公私の区別がついててもいけないのかな?」
美波「そうかもしれないけどこの疼きはエッチじゃなきゃ止められない。」
遥輝「俺も。聖来やさくや美緒とやった時はこうはならなかった。」
美波「身体の相性が良すぎた。それだけかもしれないけど…。」

・・・


ガラガラガラガラ


太郎「お邪魔するよ。君たちの悩みは分かってる。ほら、外に行くよ!」
二人「えっ!?」
太郎「許可は得てるから大丈夫w」
遥輝「そうじゃなくてあんた誰ですか?」
美波「この人は前代マネージャーの乃木太郎さん。」
遥輝「えっ!?」


俺たちは強引に外へ連れていかれた。


遥輝「なんなんですか!」
太郎「別に。俺は二人がやってることが悪いことだとは思わないし、止めるつもりもない。でもそれで悲しんでる人がいるなら話は別。2人なら何で悲しんでる人がいるのか具体的にわかってると思うけど。」


たしかにわかってるけど。それは美波も同じだろう。だから悲しくて悩んでるんじゃないか!


美波「わかってます。でも疼きが……。」
太郎「それは俺がこれからなんとかしてあげるから。すぐに普通に買い物デートとかエッチできるようになるよ!」


(変われ。)


影「太郎とやら。どこに行くつもりだ?」
太郎「噂の影山くんかw」
影「ただの影だ💢おちょくってんのか?💢」
太郎「ごめんごめんw行けばわかるよ。」


数分後にたどり着いたのは衛藤クリニックと書いてある場所だった。


衛藤?
もしかして


太郎「みさみさの実家だ。みさみさは櫻村にいるからいないけどw」


お店に入るとズッシリとした身体の男性が出てきた。



美彩兄「太郎くんじゃん!久しぶり!その2人が例の?」
太郎「はい!ななみんを治した例の薬をプリーズです!料金は俺が払うんでw」
美彩兄「あいよ!ななみんのときみたいに美彩には黙っといた方がいいやつ?」
太郎「そうですね。みさみさや当時のメンバーや現役メンバーには言わないでほしいです。」
美彩兄「あいよ!はいこれwすぐに飲んでね!1回で効くはずだけど念の為に余分に渡しとくねw無料でw」
二人「ありがとうございます。」


不思議なことに渡された薬を飲んだ瞬間に色々と落ち着いてきた。


遥輝「何やってたんだろ。」
美波「不思議な気分。」
美彩兄「何回でも効くやつだから同じこと起きたらまた飲みなね!」
二人「はい……ありがとうございます……。」


心が落ち着いて罪悪感が襲いかかってきた。
姉ちゃん……。山下さん……。桃さん……。
その美波さんの暗い顔…。同じこと考えてるのかな?


太郎「後は依頼主の3人に感謝の言葉を伝えるだけだな♪行ってらっしゃい!って言いたいけど遊んでおいでw校長から許可は降りてるしw」
二人「はい!」


二人は午後のレッスンの時間まで本当にやりたかったデートをした。カラオケ行ったりボウリング行ったりゲーセン行ったり。


そして午後のレッスンが訪れる。


玲香「あっ、来たw太郎先生のレッスンどうだった?」
二人「え?」
玲香「ん?だって太郎くんと真夏とカラオケでレッスンしてたんでしょ?w」
二人「は、はい。」
玲香「良い顔になったね!」


そういうことね。恐らく何があったのか理解している3人の視線が痛い。てか真夏さんどこから出てきた?w


玲香「あっ、そうだ!伝え忘れてたんだけど来週1年だけでライブを開催します!学校でねw」
一年「はい!」


こうして次のライブへ向けた練習が始まった。レッスンが終わると俺たちは3人と居残りした。



遥輝&美波「ごめんなさい!快楽に溺れてました!以後気をつけます!」
遥香「大丈夫です。こっちこそ言いすぎました。ごめんなさい。」
大園「もうちょっと美波と遥輝くんを信じてあげるべきだった。ごめんね。」
美月「私もちょっと怒りすぎてた。ごめんなさい。それよりさ!何か食べに行こ!」


仲直りはあっさり終了した…のはいいのだが……。



遥輝「みーなみ❤」
美波「はーるき❤」


いきなり録音音声が流れ出した。ってかいつの間にか入れ替わってる。


影「ꉂꉂ(○ᗜ○*)あははは
たしかに黒歴史という名の弱みは貰ったぞww」
遥香「裏遥輝!それで表に出て助けようとしなかったの?」
影「当たり前だろ。人の黒歴史ほど最高のおもちゃはないw」
美波「(///∇///)
コ、コラーーー!!💢💢」
影「あれ、入れ変われねぇ。拒否してやがる。」


ざまあw美波さんに怒られろw
怒られてる影を笑ってるあたり俺も人の事言えないのかもしれないw


遥香「でもホントに良かったよ!遥輝!裏遥輝!おかえり!」
遥輝&裏「ただいま!えっ!?」


ここでまた新たなプチ事件が起こった。

深見飛彩 ( 2022/11/17(木) 21:11 )