2章 仲間
更なるOB
あれから俺たちは3人ともダウンした。いや、俺が知らないところで3人ともダウンしていたと言うべきだ。

俺たちはなんとか寮に帰って寝込んだ。


〜次の日〜


身体が重い……。

そんなこと考えていると……。
誰かがお腹にダイブ!
だるい身体が更にだるくなった。


聖来「おはよ!」
遥輝「聖来!おはよ…。何?」
聖来「ハルくんにレッスンしてもらいたくて。聖来色々と下手やから。」


その純粋な笑顔やめて。昔からそれに弱いねん。


遥輝「いいよ!」
聖来「やったーーー!!じゃあまた放課後によろしく〜!」
遥輝「えっ!?今日の放課後から!?」


いやいや天真爛漫すぎるでしょ!わかってはいたいたけどw


着替えて食堂に行き、空いてる席へ……。


山下「ここ空いてるよ〜♪」
阪口「梅ちゃんの隣で珠美の目の前!」
梅澤「おはよ!」
遥輝「お、おはようございます!あれ?大園さんは?」
梅澤「いや、いつでも一緒にいるわけじゃないからw」


普通に考えたらそうだな。なんか恥ずかしい。


山下「それで1つ遥輝くんに聞きたいことがあるんだけど〜w」
遥輝「なんですか?」
山下「ズバリさくらちゃんと付き合ってるの?w」
遥輝「( >д<)、;'.・ ゲホゴホ」
梅澤「ちょっと大丈夫?美月、ストレートに聞きすぎ!でもそれ私も気になるw最近よく一緒にいるし。」


とうぜん付き合ってはいない。でもさくみたいな彼女がいたら…。


阪口「どっち!」
遥輝「付き合ってません。」
梅澤「良かった〜。」
山下&阪口&遥輝「えっ!?」
梅澤「あっ、今のは違う!さくらちゃんに変な虫がつかなくて良かったって話!」


変な虫……。俺は今…めっちゃ絶望している気がする……。推しメンにとんでもないこと言われた……。


梅澤「あっ!そうわけじゃなくて!もうわけわかんない!遥輝くん行くよ!」
遥輝「まだ食ってる途中…。ん?梅澤さんに腕を引っ張られてる?これって通学デート……。」
裏遥輝(んなわけあるか!)


でもなんか嬉しい。推しメンと登校デート。


阪口「遥輝くーん!影ちゃーん!梅ちゃんのことよろしこー!」


と言っていたそうだが聞き取れていなかった。


梅澤「なんかごめんね。ちょっと話したいこともあってさ。」
遥輝「またさくと付き合ってるかですか?」
梅澤「違うw違うw今度は2期生のみなさんが来てくれるの!」


噂の不遇な感じの人たちか。俺はすきだけどw特にきいちゃん!一緒にいて楽しそうw


遥輝「会うのが楽しみです!」
梅澤「そうだね!それと…これ手作り弁当。良かったら食べて。」


推しメンの手作り弁当もらっちゃったよ!最高すぎる!
その日は朝からテンションが高かった。周りからウザがられるほどに。


〜時は進んで午後のレッスン室〜

1、2年生と2期生が並んで向かい合っていた。


桜井「いやw早く自己紹介しようよw」


遥輝「はい!マネージャーの賀喜遥輝です!梅澤美波さん推しです!よろしくお願いします!」


・・・
いつの日か見たことがある光景だ。少し時間が経ったところで2期生からよろしくお願いしますと返事が返ってきた。
それから1年が順番に自己紹介していき、今度は2期生の番。


「堀未央奈です!」
「北野日奈子です!」
「伊藤純奈です。」
「鈴木絢音です。」
「新内眞衣です!」
「渡辺みり愛です。」
「寺田蘭世です。」
「山崎怜奈です。」
3年「よろしくお願いします!」
1、2年「よろしくお願いします!」


他の方々は来れなかったらしい。仕事の都合で。


桜井「ということで仲良くしていこうね〜!とりあえずやっていきます!」
白石「それとね、今日は遅くなったけどカラオケで歓迎会をします!」


歓迎会という言葉を聞いた瞬間大盛り上がり。いつも以上に練習に励んでいた。


堀「ここもっとこうするといいよ。」
遥香「はい!」
北野「やんちゃんも北海道民でバスケやってるでしょ?今度一緒にやろ!」
金川「はい!よろしくお願いします!」
遥輝「練習してください!」


練習が終わるとみんな早速カラオケへ向かった。行動が早い。



みんなが移動したあとに桜井と遥輝が気まずそうな顔をして何か話していた。


桜井「ってことで今月中にキャプテンを選んで私に教えてね!」
遥輝「は、はい。」


この瞬間から1人の男子が悩み始めたことは誰も知らない。

深見飛彩 ( 2022/09/29(木) 23:16 )