彼の記憶
土日は寮食がないことを忘れてた俺たち。何故俺たちなのか。さくの大胆な誘いを受けたからだ。
遥輝「俺なんか作ろっか?」
さくら「そこまでしてもらうのはなんか悪い気がする。」
遥輝「それじゃ食べに行こ!駅チカのファミレスなんてどう?」
さくら「あそこハンバーグもオムライスもあるから大好き!そこにしよ!」
ちょっと暗いからバスを使って駅前へ。
さくら「一日デートみたいになって迷惑じゃなかった?」
遥輝「急にどうしたの?」
さくら「私なんかと一緒にいて…いてっ♪」
私なんかという言葉を聞いた瞬間無意識に軽くチョップしてしまった…。
遥輝「ごめん!でもなんかとかでもとかそういうこと言っちゃダメ!」
さくら「そうだよね。もっと自信持たなきゃね!」
良かった…すぐに元気になってくれて…。
さくら「そうだ!今日1つ気になったことがあるんだけど…」
遥輝「?」
俺なんか気になるようなことしたかな?めっちゃ真剣な顔になってるけど。
さくら「鏡を見るの嫌いなの?」
そのことか。そこはあんまり触れないでほしい…。でもこれからの信頼関係のためにも言うか…。
さくら「ごめんね!嫌なことなんだよね。多分…。」
遥輝「大丈夫。話すよ。」
俺はとあることを話した。
遥輝「みんなには秘密にしといて!部屋によく来る聖来と柚菜は知ってるからいいけど…。」
さくら「分かった!ハルくん、これだけは忘れないで!私はどんなハルくんも大好きだよ!」
どんな俺でもか…。大阪にいた時にあの人にも言われたな。近所に住んでたあの大先輩。またいつか会えるかな。
遥輝「会って1週間くらいだけど…。さくが思ってるより俺はさくにめっちゃ助けられてる気がする。」
さくら「そんなことないよ。私の方が助けられてる。」
遥輝「そんなことないって!だからその…。お礼じゃないけど明日のライブ上手くいったら…。」
・・・
こういうとき上手く言葉が出ない!なんて言えば良いのかな?
ん?てか。
遥輝「ごめん。ティッシュ貰うね。」
クルクルしてホイ!
俺は部屋の入口へティッシュボールを投げた。
矢久保「うわっ!ごめんなさい!ごめんなさい!」
遥輝「そんな謝らなくてもw流石は謝罪ちゃん…。」
矢久保「謝罪ちゃんでごめんなさい!」
さくら「美緒ちゃん!一旦落ち着いてw」
俺たちはなんとかして矢久保を落ち着かせることできた。
矢久保「さっきの話…聞いちゃった…。」
遥輝「良いよ!別に。聞かれて困るようなことでもない。」
矢久保「遥輝くん、私もさくらちゃんみたいにどんな遥輝くんも大好きだよ!」
ドキッ
急に大好きとか言うなよ!またドキッとしたわ!
さくら「ハルくん…顔真っ赤…最低💢」
そんないかにも怒ってるような顔しなくても…。てか何で怒ってんの?
矢久保「怒ってるさくちゃんもかわいい〜!!」
さくら「えっ!?そんなことないよ!美緒ちゃんのほうがかわいいよ!」
矢久保「そんなことないよ!」
姉ちゃんもそうだけど女子ってわけわからん。矢久保も自分に自信がないんだろうな。
遥輝「明日上手くいってもいかなくても出かけよう!それぞれでもいいし、3人でもいい!」
二人「うん!」
矢久保「でも迷惑じゃない?私なんかがいて。痛っ♪」
4期生マイナスオーラ出す人多すぎでしょw気持ちはわからなくもないw
さくら「美緒ちゃん!でもとかだからとか言っちゃダメ!自分に自信持とう!」
矢久保「そうだね!自分に自信を持たなくちゃ!!」
さくら「そうだよ!私いいこと言った!」
遥輝「それさっきの俺の台詞じゃんかwこの野郎!w」
さくを捕まえようとしたらさくが矢久保の後ろに回り込んだ。
遥輝「かわいい顔してめっちゃズルいな!w」
矢久保「だよね!さくちゃんやっぱりかわいいよね!あっ、そうだ!えっと…その…あの…。美緒でいいよ?」
呼び方の話かな?
遥輝「よろしく!美緒!」
美緒「早速美緒って呼んでもらえたー!やったー!」
てかさくがいないような。
さくのベッドを見てみるとさくがぐっすり眠っていた。そのまま3人で並んで一緒に寝ることにした。