地獄
寮への引越しが終わり、迎えた月曜日
ピンポーン
今日も朝から誰かがやってきた。
遥輝「山下さん!おはようございます。姉ちゃんですよね?」
山下「おはよ!そうだよ!この感じだと行っちゃってるねwまぁ約束してたわけじゃないんだけどw」
約束してたわけじゃないんかい!
と苦笑いしてしまった…。
山下「せっかくだし一緒に行く?梅ちゃんもいるよ〜w」
遥輝「行きます!」
俺は迷わずに答えた!推しメンがいると言われて行かないやつはいないだろう。
数分後
着替え終わった瞬間にインターホンが鳴った。
梅澤「おはよ!迎えに来たよ!」
遥輝「おはようございます!」
梅澤「それ遥輝くんのお弁当?かわいいねw」
如何にも女子っぽいピンクのお弁当の袋だから突っ込まれて当然か。
遥輝「姉ちゃんのです。姉ちゃんテンパると何かしら忘れてくんですw見てておもしろくてw」
梅澤「それで自らからかって恩を売ってるとw」
遥輝「そういうわけでは……あります!」
梅澤「だろうねwお姉さん大好きなのはわかるけど遥香ちゃんを構うのも程々にしなよ!w」
二人で仲良く話しているとライバルが登場した…。空気読んでよ。
大園「やっぱりここにいた💢」
遥輝「何で怒ってるんですか💢」
梅澤「アハハ……。とりあえず行こうか。」
外に出ると大園さんが梅澤さんの腕にくっついた。俺は異性だから流石にそれはできない……。
大園「( ≖֊≖)ニヤッ」
うっざ!!💢こうなったら……。
遥輝「う、梅澤さん……。」
梅澤「何?」
遥輝「その……。」
梅澤「ハイハイ。しょうがないんだからwはい!」
まさかの梅澤さんから手を差し伸べてきたーー!ラッキー!
遥輝「いいんですか?」
梅澤「桃子みたいにくっついても…良いよ…。かわいい弟ができたみたいでなんか楽しいからw」
そんなこと言うから大園さんが…。
大園「ダーメ!桃子の嫁!」
遥輝「じゃあ俺が梅澤さんの奥さんになる!」
梅澤「二人ともいい加減にしなさい!」
二人「はい。」
てか山下さんどこいった?そのまま梅澤さんと大園さんと学校に着いちゃったんだけど。
1年の教室に入ると何故かみんなが絶望していた。
遥輝「どしたの?」
聖来「あれ見てみ。」
1時間目 体力テスト(持久走)
2時間目 体力テスト
3時間目 体力テスト
4時間目 体力テスト
5時間目 体力テスト(シャトルラン)
6時間目 体育
なんじゃこりゃ……
遥輝「うっそ……。俺でもシンドイって……。」
さくら「遥輝くん、どうしよう……。(ó﹏ò。)ウゥゥ」
遥輝「よしよし、大丈夫!何かあったら俺が助けるからw助けられたらだけど…」
てかそんな泣かなくても良くない?
掛橋「遥輝くん…。仮病使ってもいいかな?」
遥輝「ダメ!多分先輩たちも乗り越えてきた壁だから俺たちもがんばろ!」
田村「俺たちもか……。」
柚菜「立場違うけど一緒にいる感じがしていいね!」
まあ一緒だからね……。俺の一言でみんなに笑顔が戻った。
桜井「お待たせー!じゃあ早速外へレッツゴー!」
「はい!」
何で朝から持久走せなあかんねんw1500mか。
午前も午後も動きっぱなしでレッスンの時間になる頃にはみんなダウンしていた。
岩本「遥輝くん、そんなことでバテちゃうなんて情けない……。」
吉田「ちょっと蓮加!私たちなんかもっとバテてたでしょ!」
遥輝「そもそも…バテてない!」
岩本「午後までがんばれんたん♪」
出た!れんかあちゃんwそこまで言われたら立ち上がるしかないよね!
パンパン🙏
みんな揃うと丁度先生が入ってきた。
桜井「はーい。今年から完全に芸能科を任されたここのOBで当時キャプテンやってた桜井玲香でーす!」
みんな(知ってます。)
桜井「そんな知ってますって感じの顔しないでwそれじゃ1年がバテ切ってるからまず今後の予定確認。」
桜井先生が模造紙を広げて黒板に貼り付けた。
はぁ?
桜井「今月末にライブを行います!あと1週間だねw朝礼の時間でやるからw」
山下「合同ですか?学年ごとですか?」
桜井「学年ごとなわけないじゃんwチームごとだよ!w今から貼るから分かれて!」
チーム乃とチーム木とチーム坂に分かれた。9人ずつの変則スタイルだった。3人足りない分は今はいないが白石さんと桜井さんと若月さんが入ってくれるらしい。
俺のチームは与田さんを筆頭に、伊藤さん、阪口さん、中村さん、さくらさん、金川さん、矢久保さん、桜井先生だった。
正直さくらさん以外は全く絡んだことがないから少し緊張する。
桜井「はーい!みんなしゅうごーう!痛っ!」
??「あんたが仕切っちゃダメでしょ!全く。」
山下「若月さん!お久しぶりです!」
若月「久しぶり!遅れてごめんねwあのバカ社長のせいで💢1年生の子ははじめましてだよね。若月佑美です。よろしくお願いします。」
「よろしくお願いします!」
バカ社長?誰だろ。てか初日もだけど白石さんだけいない気が……wあの人3年の担任で部活でも言う副顧問的なやつでしょ?何やってんだあの人。
ガラガラガラガラ
噂をすれば来るもんで圧倒的美人な白石先生が来た。
白石「お待たせ……。書類やっと作り終わった……。」
若月「生徒の前で何言ってんのよ!相変わらずだねw」
白石「そっちこそ相変わらず玲香を絞めてるねw私の自己紹介はいいよね。知ってるだろうし。」
若月「まいやんもやりなさいよ!」
俺はまだまだあんたのことそんなに知らないからw本当はどういう人なのか。ん?白石麻衣ってことは彼女は例の宇宙人……。
ツンツン
遥輝「(。・ω・)σ゛ツンツン。阪口さん。」
阪口「なあに?遥輝くん。」
遥輝「白石さんにマヨラー星人やってって頼んだらやってくれますかね?w」
阪口「マヨラー星人?あぁ、あれね!やってくれるんじゃない?聞きづらないなら私が言ってあげよっか?」
なんか後ろから視線を感じる。しかも怒ってる感じの視線。
白石「あんたら聞こえてるよー。てかマヨラー星人って何?ちょっと何言ってるかわからないんだけどw」
れかつき(過去をなかったことにしようとしてる……。)
遥輝「マヨラー星人はこれです。」
俺は昔の動画を見せた。
遥輝「電源切られたーー!画面も割れたーー!ちょっとーー!バックグラウンドで開いてるアプリあったんですけど!」
白石「はてなんのことやら。」
遥輝「ツンデレチビ(名前ど忘れ)みたいなこと言わないでください!」
ガツン!!
若月「いい加減にしなさい!全くもう!遥輝くんだっけ?君もまいやんをからかわないの!」
遥輝「はい。」
若月「それじゃそれぞれチームに分かれて始めようか。」
こうして初ライブへ向けた練習が始まった。結局若月さんが総合的に進行することになった。