1章 憧れの場所へ
センス
俺たちは今女性向けの服のブランドショップにいる。


遥香「いつも安物で済ませてるからちょっと慣れないかもw」
聖来「相変わらずやな〜w」
遥香「漫画や映画にお金を使いたくてw」
田村「漫画か〜。たしか掛橋沙耶香ちゃんも好きって言ってたかもw」


めっちゃ楽しそうに話すのは良いんだけど早く買えよw俺は話に参加できず、柚菜と一緒に先に店へ入った。


遥輝「あのさ…。」
柚菜「な〜に?」
遥輝「柚菜にあれ似合うんじゃない?」
柚菜「どれ?」
遥輝「あの水色のワンピース。」


いきなりでしゃばりすぎたかな。


遥輝「ごめん!出過ぎた真似しちゃった!今のなし!」
柚菜「ううん!ありがと!試着してみるね!」
遥輝「うん。」


なんか柚菜って姉ちゃんと似てるところがある気がする。普段はしっかり者のお姉さんだけどめっちゃ甘えん坊な雰囲気あるし。


がらがら

柚菜「じゃーん。どう?」
遥輝「か、かわいいと思う…。」
遥香「あっ、柚菜かわいい!」
柚菜「良いでしょ〜!遥輝くんに選んでもらったんだ〜✌️」


そんな大袈裟な。そんなこと言うから聖来と田村がめっちゃ笑顔で見てくるやんw


田村「じゃあ私の服も選んで!」
聖来「聖来の服も!」
遥香「仕方ないから私もw」
遥輝「仕方ないって何?わかった!」


俺は元々こういうコーディネートに関することには興味がある。すぐにこの人がこれ来たら似合うだろうなって考えちゃうんだよね。主に梅澤さんだけどw


数分後

俺はみんなの服を選んだ。


聖来「白ベースに向日葵の模様のワンピース!ええな〜!」
遥香「あのさ、地味すぎない?w何で真っ黒Tシャツに真っ黒ジーンズなわけ?💢」
遥輝「それは姉ちゃんの心を表現してるからw」


ガツン!!
姉ちゃんに頭をゲンコツされた。地味に痛い。痛いのは多分は姉ちゃんも一緒だ。


二人「いったー!」
聖来「いや、かっきーもアホやろw痛いに決まっとるやんw」


バカしていると最後の一人が試着室から出てきた。


田村「茶色ズボンにオレンジっぽい半袖いいね!」


俺は思ってたのとちょっと違って吹き出してしまった。


田村「ちょっと!失礼じゃない?w」
遥輝「ごめん!思ってたのと少し違ったwそれでもめっちゃ似合ってる!(なんか近所のおばちゃんっぽい。)」


そしてそれぞれ服を購入して着替えてからお昼を食べに。近くの安い焼肉へ


「あっ…」

店の前にはさっきの先輩方が…。梅澤さん…綺麗すぎる…。てかさっきは大園さんと与田さんいなかったような……。


久保「みんなもここでお昼?」
一年「はい!」
山下「じゃあ一緒に食べよ!」
遥香「よ、よろこんで!」


互いに緊張しながら6人テーブル×2がある部屋に案内された。


山下「遥香ちゃん!隣に座ってもいい!」
遥香「私なんかでよければ!」


梅澤「遥輝くん……。今朝はありがと……。お隣いいかな?」
遥輝「俺なんかでよければ!」


姉弟そろって同じ発言をしたからみんなに笑われてしまった。


大園「でも美波はオレの嫁だから!」
梅澤「こら!1年と張り合わないの!」
遥輝「オレ梅澤さんのグッズ買えるものは全部もってます!それに何かあったら俺が梅澤さんを守ります!」
梅澤「あんたもいい加減にしなさい!」


ゴツン×2

大園さんと一緒にゲンコツされてしまった。でもなんか嬉しいな。




〜数分後〜


私たちは2グループに分かれて座っている。

  久保、田村

  6人テーブル

 大園、梅澤、遥輝


みたいな感じで。
このあとそれぞれ食べたいものを頼んで食べ始めた。


梅澤「真佑ちゃんめっちゃオシャレだね!」
田村「ホントですか?遥輝くんが選んでくれたんです!」
大園「美波が褒めるなんて遥輝くんホントに凄いよ!あれ?遥輝くん?」


・・・(嬉しすぎて気絶中)


梅澤「なんか世話が焼ける弟がいるみたい……」
久保「ちなみにあっちも気絶してるよw」


さっきの反応と言い流石姉弟って感じだなー
おもしろ。


梅澤「でも私なんかのことをそんなに推してくれてるなんて。」
田村「梅澤さんめっちゃ嬉しそうですねw」
梅澤「そ、そんなことないよ!」
久保「ここは素直になろうよw」


結局彼は全くと言っていいほど食べずに終わった。そんなに喜んでくれるんだね……。

そうだ。

私はさっき買った星型のネックレスをつけてあげた。


大園「むむむ、ずるい!」
梅澤「桃子の分もあるからw」
大園「ありがと!」
梅澤「ほら、行くよ!」
遥輝「えっ!?あっ、はい…。てか全然食ってない!」


って起きたのはいいけどネックレスに全然気づかないw


会計を済ませると一年は引越しの荷物の片付けをしに帰っていった。


山下「梅ちゃんさっそく恋しちゃった?」
梅澤「そこまではいかないけど。でも良い人だなって♪」
吉田「よし!プロポーズしよ!」
梅澤「ちょっといきなり何言ってんのよ!」


でもアニメのような助けられ方をして胸がキュンとしたのも事実。これが恋なのかな…。

深見飛彩 ( 2022/08/11(木) 22:02 )