第6章
第140話


久保のその姿に思わず声を失う蒼。久保は視線に気づいていないのか、目を瞑り自分の秘部を気持ち良さそうに刺激している。

蒼「・・・いつから?」
梅澤「んー、私と先輩がキスする前くらいからですかね。」
蒼「まさか久保があんなことを・・・」
梅澤「私もビックリしました。でも、久保も気持ち良さそうですし、初めてじゃないのかも・・・あ、そうだ先輩。久保のことも気持ち良くしてあげてください。」
蒼「え?」
梅澤「だって、私ばっかりってのもずるい気がしますし、久保も先輩にしてもらったほうが気持ちいいだろうし。それに、先輩も久保とそういうことしたいですよね?」
蒼「・・・そうだな。」
梅澤「じゃあ、行きましょ?」
蒼「おう。」

蒼は立ち上がると自慰行為をしている久保の元へ歩いていく。

久保「あっ、んっ、蒼先輩っ」
蒼「久保?」
久保「えっ・・・」

目を開ける久保。
彼女は、そこで初めて2人がすぐ目の前まで来ていることに気がついた。

恥ずかしそうに足を閉じ、顔を逸らす久保。

久保「あ、えっと、あの・・・」
蒼「久保もこういうことするんだ?」
久保「・・・」
蒼「俺の名前呼んでたけど、どんなこと想像してたの?」
久保「それは・・・」
蒼「?」
久保「蒼先輩に・・・触られてるの想像して・・・」
蒼「1人でしてたんだ?」
久保「ごめんなさい、引きますよね・・・」

顔を逸らしたまま身体を手で隠している久保。
蒼は久保の前にしゃがみ込む。

蒼「引かないよ?」
久保「・・・え?」
蒼「久保がこういう事するのもびっくりはしたけど、でも、俺のこと好きだから、妄想して、1人でしてたんでしょ?それってなんか興奮しない?」
久保「・・・先輩、変わってます。」
蒼「久保は変態だけどね。」
久保「言わないでください・・・」

蒼はクスッと微笑むと、久保の隣に腰掛ける。

久保「せ、先輩・・・」
蒼「久保・・・妄想と同じこと、してみる?」
久保「え・・・」
蒼「俺とそういうこと、したいんでしょ?」
久保「・・・いいんですか?」
蒼「久保が良いなら。」
久保「・・・してほしい、です。」
蒼「分かった。何して欲しい?」
久保「・・・キス」
蒼「良いよ、こっち向いて?」

蒼の方に顔を向ける久保。
見つめ合う2人。

蒼「目、閉じて。」
久保「はい・・・んっ」

久保が目を閉じた瞬間、蒼はそっと彼女の唇にキスをする。

唇が離れ、見つめ合う2人。

蒼「どう?」
久保「心臓が、出てきそうです・・・」
蒼「可愛いな。じゃあ今度は久保からしてよ。」
久保「私から・・・」
蒼「してくれないの?」
久保「・・・わかりました、目瞑ってください。」

蒼が目を瞑ると今度は久保からキスをする。

数秒後、久保が蒼から離れようとする。

蒼「もういいの?」
久保「・・・よくないです。」
蒼「じゃあ、おいで。」

そう言って蒼は久保を抱き寄せ、何度も優しくキスをする。すると緊張もほぐれてきたのか、久保は蒼の背中にそっと手を回す。

そのままキスを繰り返す2人。次第にキスは深くなり、それはいつのまにかお互いに舌を絡ませるほどになった。

久保の首元に手を当て激しく舌を絡ませる蒼。久保もそれに応えるように舌を動かす。

久保「んっ・・・っ、んっ」
蒼「・・・」

蒼は久保の身体にそっと手を伸ばし、そしてわずかに膨らんだそこを触る。

久保「あっ」

何も言わずに胸を触りながら、キスを続ける蒼。蒼が先端の果実を指で弾く度に、久保の身体がビクンと反応する。

久保「んっ・・・あっ」
蒼「ここ弱いんだ、気持ちいい?」
久保「はいっ、んっ・・・あっ」

蒼はキスをやめ、久保の胸に顔を近づける。そしてもう片方の果実を舌先で転がす。

久保「あっ、んっ、あっ」

久保の反応が大きくなる。蒼はさらに舌を動かす速度を上げる。

久保「あっ、先輩っ、んっ、あっ」
蒼「可愛いよ、久保。」
久保「あっんっ、先輩っ私っ・・・」
蒼「イキそう?じゃあ、イこっか。」
久保「あっ、やっ、あっあっ・・・っ!!」

その瞬間、久保の身体がビクンと跳ねた。


Haru ( 2021/12/13(月) 12:29 )