第14話
飛鳥「づがれだ〜。」
白石「やっと終わったね・・・。」
蓮「うん、終わった・・・。」
蒼「それ絶対別の意味だろ。」
春休み明けの学力テストを終え、昼食を食べる蒼たち。
七瀬「蒼くんテスト出来たん?」
蒼「んー、分からないとこはなかったかな。曖昧なとこはあるけど。」
松村「さすがあおちゃんやな!でも今回はうちも負けてないで!今度こそ勝たせてもらう!」
蒼「結果楽しみだね。」
蓮「もうテストの話は良いよ!!それより別の話題ないの!?」
白石「んー・・・あ、そういえば、午後から入学式だよね?可愛い子いるかな?」
蓮「可愛い子いないと死ぬ。」
蒼「なんでだよ。」
松村「でも、うちの高校毎年レベル高い言われてるもんなぁ!絶対今年も可愛い子多い!」
蓮「蒼、また1人だけモテるんじゃねえぞ・・・。」
蒼「俺に言われても知らねえよ・・・。」
白石「確かに蒼くん後輩でも仲良い子多いもんねえ。」
飛鳥「(女誑し。)」
蒼「オイコラ飛鳥聞こえてんぞ。別に、1個下は蓮加がいるからたまに話すってだけ。あとはまぁ、中学一緒だったとかかな。」
蓮「いいなぁ、俺も可愛い子と仲良くなりたい。」
七瀬「蓮くんが言うとなんかヤバそう。」
蓮「え、西野さんそれどういう意味・・・」
松村「うちらのあおちゃんが可愛い後輩に取られちゃう!まいやん〜どうしよう〜!」
白石「大丈夫だよまっちゅん〜!まっちゅんも可愛いから〜!」
松村「ありがとう〜!まいやんも世界一可愛いで〜!」
翔「俺らは何を見せられてんの?」
蒼「さあ?」
そんな話をしているうちに昼休みが終わり、蒼たちは入学式のため体育館に向かう。
廊下を歩いていると、先生方が数人慌てているのが目に入る。
白石「なんか慌ただしいね。どうしたんだろ。」
気にせず通り過ぎようとした時、設楽先生に声をかけられる。
設楽「橘、良いところに来た!」
蒼「悪い予感しかしないんですが。どうしたんですか?」
設楽「実は入学式で在校生代表で生徒会長が挨拶することになってたんだが、今日体調崩して休んでてな。そこでなんだが、橘代わりにやってくれないか?」
蒼「え、俺ですか!?無理ですよそんなのやったことないですよ!副会長とか居るんじゃないですか?」
設楽「副会長にも聞いたんだが、無理ですって泣きながら言うもんだから、無理矢理させるのも流石に申し訳なくなって。」
蒼「俺にも申し訳ないって気持ちを持って欲しかった・・・。」
設楽「頼む!」
蒼「どの道やるしかないのか・・・。分かりましたやります。でも大したこと言えませんよ?」
設楽「さすが橘。まぁ、内容は適当でいいから。」
蒼「適当って・・・。まあなんとかしますよ。」
設楽「じゃあ体育館のステージ裏で待機しといてくれ。司会が名前呼んでくれるはずだから。」
蒼「分かりました。」
七瀬「蒼くん頑張って!」
白石「ファイト!」
飛鳥「面白そうだから見といてあげる。」
蓮「頑張って蒼くん!!!」
蒼「飛鳥と蓮はあとで覚えとけ。」
そう言い残し蒼はみんなと別れステージ裏に向かった。