新しい世界
第22話
目を覚ます。
一瞬今自分がどこにいるのかわからなかった。
まず、体が横になっている。
そして、頭は枕とは違う柔らかさのもの上に乗っている。
そして、頭には誰かの手が…


はっ!と現状を把握した。
僕は今白石の膝の上で寝てしまっている。

「あ、起きちゃった?」

僕が起きたことに気がつき白石が声をかけた。

「ごめん!疲れて寝ちゃってたみたい…」

「んーん!いいの、寝顔可愛かったよ〜?」

かぁーっと顔が赤くなるのがわかる。
なんせこのようなこと自体が慣れていないのだ。

「あ、照れてる!かわいいねぇ直樹くんは。私の膝どうだった〜?」

「なんか、一瞬枕かと思った」

「ほんとに?それは嬉しいなぁ。あ、そうそう。ほらこれ」

そう言い、携帯の写真を見せてくる白石。
そこには白石の膝で寝ている僕が写っていた。

「え!消して!恥ずかしい!」

「だめー!私の膝貸してあげたでしょ?そのかわりに写真いただきまーす!」

「くそぉ。。」


「おーい、お二人さん?終点着いたよ?いつまでイチャイチャしてんのー?」

「私は何もしてないんだけどね?直樹が私の膝で勝手に眠り出しちゃうからさー!」

「おー、直樹大胆なことするねんなぁ!」

「その辺にしといてやれよー、あいつの顔トマトになってんぞ。」

恥ずかしすぎる。
まさかみんなの前でこのことを言われるとは思ってもみなかった。

「ごめんごめん!それより早く降りよ!」


そのまま電車を乗り換えると、すぐに最寄駅へと帰ってきた。
それぞれ最寄駅が違うため電車内での解散になった。
いろんな意味でとても濃い一日を過ごした。

■筆者メッセージ
昨晩、更新できずすいません!
結局ばたばたしてしまいました…
土日、更新できるかわかりませんがよろしくお願いします!
少しでもこの小説を読んでドキドキしていただけたら嬉しいですっ!
ちぇくの ( 2018/11/17(土) 10:36 )