私のしたいこと - 1話
自己嫌悪
美穂「このちゃん、ほんとにあれで良かったの?
うちから見たらすずちゃんそこらの男よりかっこいいと思うけどね。」

好花は鈴花の名前を聞き、ビクッと身構えるが何も言わずに窓の外を見つめている。

2人はしばらく何も話さずに好花は窓の外を見つめ、美穂はテーブルでお気に入りのスイーツを食べていたが、気だるそうに美穂が口を開いた。

美穂「好花はいつもそうだよね。
強がる割には仲直りしたいって悩んでてさ。強がってんの見え見え。」

好花は美穂の言葉を聞くと美穂を睨みつけるが美穂は気にすることもなくさらに続ける。

美穂「どうせ、あんたのことだから昨日も鈴花に変なこと言ったんでしょ?本当はそばにいたい癖にさ。」

好花「美穂、これ以上言ったらあんたでも許さへんから。」

美穂の方を振り向き一言だけドスをきかせた声で言うとまた窓の外を見つめ始める。

内心では自分がしてしまったことに自己嫌悪を抱えて。

好花自身も鈴花に酷いことを言ったことも自覚していたし自分から別れを切り出すのに。

いつも、鈴花が折れて謝ってくれる。
それが嫌なのかもしれない。私が悪いのに。

奈留 ( 2021/08/27(金) 14:27 )