第2話
英晞「なぁ、陸」
陸「どうした?英晞」
英晞「お前、中1の頃純奈と日奈子とクラス同じだったよな?」
陸「そうだけど、その2人がどうかしたか?」
英晞「僕、今でも純奈が好きなんだよね」
ボソッと僕は呟いた。陸は驚いた顔をしていた。
陸「そんなの、初めて聞いたぞ」
英晞「うん、初めて言った」
陸「しかも、中学卒業して2年も経ってんだし純奈とは別の高校じゃんか」
英晞「確かにそうだね。けど、僕は今でも好き。ずっとこの気持ちは変わらないんだ。話、長くなるけど聞く?」
僕は公園の前で押していた自転車を止めた。
陸「おう、聞くぞ」
この季節の夜は長い。