第1章〜初恋〜
第10話
2週間くらいずっと相談に乗り続けた。日奈子には分からないように一緒に悩んで、考えているように見せていた。純奈も協力してくれているのだから、このチャンスを棒に振るわけにはいかない。けど、心のどこかでは自分を責めていた。

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陸「ゲスかよ」
英晞「うん。自覚してる」
僕は自嘲気味に言い放った。
陸「でもなぁ…」
英晞「どうかした?」
陸「わかるっちゃわかるんだよね」
英晞「そうだろ?女子だともっと露骨にやってるのかもな」
陸「うわ、それ大いにありえるから怖ぇわ」

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ある日、僕は1人で近所のショッピングモールに来ていた。僕が好きな本の新刊が出たので、それを買うために。そのあと、テナントのスポーツショップで次のスパイクはどれにしようかな、なんて考えていた。そんな時、純奈からLINEが来た。
『今何してんのー?』
日奈子のことで何か進展でもあったのだろうか?そう思いながら
『ショッピングモール来てるよー』
とだけ送った。すぐに既読がついて、メッセージが届く。
『え⁉ほんと?今きぃちゃんと一緒に来てるんだけど合流しない?フードコートにいるから来てよ!!』

画面を見た僕は返事をするのも忘れて反射的にフードコートに向かった。部活もオフの日に日奈子と会える。そう考えただけで気分は高まった。純奈もいるわけだし、援護射撃も期待できる。そう来ることのないチャンスかもしれない。僕の足取りは軽やかだ。

■筆者メッセージ
どうもHikaです。昨日の乃木中泣けましたね…。来週は卒コンの様子の放送だとか…また泣きますねこれは。きっと次の日は目を真っ赤にしてるんでしょうね。卒業しても、頑張ってもらいたいですね。テレビや舞台で頑張ってる姿を見たいです。生駒ちゃん頑張れ!!
Hika ( 2018/05/01(火) 00:35 )