第69話
北海道に帰ってきたその夜、七瀬から連絡が来た。
『明日のデートやけど、一緒にお買い物してお昼ご飯一緒に作りたいねん
それでもええかな…?』
『もちろんいいよ!! お昼に何食べたいか考えとくね!』
『また明日ねおやすみ』
『ありがとう また明日な巧輝おやすみ』
翌日。七瀬と約束したのは11時。巧輝は七瀬の家に11時ちょうどに着いた。インターホンを押すと玄関の鍵が開いて七瀬が出迎えてくれた。
七瀬「おはよ巧輝!今日はありがとな?」
巧輝「おはよう七瀬 なんもだよ」
七瀬「まぁ、まだ少し早いし上がってや」
巧輝「うん、そうするね」
巧輝は「お邪魔します」とリビングの方へ声をかけたが返事はなかった。不思議に思いながら巧輝は七瀬の部屋へ入った。
七瀬の部屋に入ると、七瀬が急に巧輝に抱き着いた。
巧輝「うぉっ!?」
七瀬「へへ、久しぶりに誰も見てへんとこで巧輝と二人きりやもん。いっぱい甘えるで?」
少し頬を赤らめながら七瀬は言った。
巧輝「久しぶりだもんな…」
七瀬の頭をポンポンしながら再び巧輝が口を開く。
巧輝「そういえば、今日って七瀬のお母さん居ないの?」
七瀬「え?おらんけどなんかあった?」
巧輝は首を振った。それを見て微笑む七瀬。
その後近所のスーパーでお昼の材料を買い、再び七瀬の家へ戻ってきた2人はキッチンに立っていた。
できあがったのはオムライスと簡単なサラダだった。
巧輝「いただきまーす」
七瀬「いただきます」
2人でできあがったオムライスを口に運ぶ。
巧輝「美味しいな」
七瀬「巧輝と2人でつくれたからやな!」
そういって七瀬は笑みを浮かべた。
昼食を食べ終えた2人は食器を片付け、七瀬おすすめのゲームをして、日が暮れるまで楽しんだ。