高校2年生9月
第49話
姉たち3人がやって来た次の日は七瀬が病室を訪れた。
七瀬「巧輝、ごめんな早く来れんくて」
巧輝は静かに首を横に振る。
巧輝「そんな事ないよ七瀬も色々とあったんでしょ?こうして来てくれただけでも嬉しいよ」
七瀬「ホントに!?」
巧輝「当たり前でしょ」
七瀬「ずっと巧輝に会いたかったんやで」
巧輝「もちろん こっちも七瀬が恋しかったよ」
すると、七瀬の頬が赤く染まる。
七瀬「ホンマに?嬉しい」
七瀬の言葉を聞くと、巧輝は微笑む。

巧輝「そういえば、学校で何か変わったことあった?」
七瀬「んー、あ、席替えしたで なな、巧輝の後ろやってん!席は後ろから2列目やで だから、巧輝は3列目やね」
巧輝「七瀬が後ろ!?それなら早く怪我治して学校行かなきゃな 他のみんなは?」
七瀬「ななみんは確か巧輝の左隣やで そうそう、俊君がななみんの前ですごく喜んでたで 賢吾君だけ教卓の目の前でみんなと離れとったけど」
笑いながら七瀬は言い、巧輝はうなずく。
巧輝「俊と奈々未はすごくイイカップルだと思うけどな っていうか、賢吾だけ離れたのか 『 何で俺だけ!』って悔しがってるのが目に浮かぶな それで設楽先生に何か言われるみたいな」
七瀬「すごい、巧輝!ホンマにその通りになって、賢吾君、グラウンド走らされそうになっとったで」

巧輝「やっぱりか そういえば、七瀬に聞いても分からないかもしれないけど、サッカー部のことって少しでも分かる?」
七瀬「そうそう、その話しようと思っててん なな、美術部と一緒にサッカー部のマネージャーもやることになって、頑張っとるで」
巧輝「マジで!?」
七瀬の予想外な言葉を聞いて巧輝の開いた口がふさがらない程にビックリしていた。

七瀬「うん、ずっとどうしようか迷ってたんやけど、巧輝が今回怪我したのが部活の帰りやったやろ?」
巧輝「うん、そうだね」
七瀬「せやろ?だから、ななは巧輝がななの知らん所で何か起こるのが嫌やねん だったら、怒らない方がもちろん良いけど、ななが一緒にいる時に起こって欲しいねん んで、どうしたらいいかって考えたら、巧輝と一緒にいる時間をもっと増やせば良いんやって思ったん だから、マネージャーになって、部活の時も一緒にって もちろん、美術部も行くけど」

いつも以上に饒舌だった七瀬の話を聞き、巧輝が少し考えてから口を開いた。
巧輝「そっか・・・ 七瀬にはホントに心配かけちゃってたんだなゴメン それから、ありがとう」
七瀬「あ、なな全部話してもうた」
そう七瀬が言うと、七瀬の耳まで真っ赤に染まる。

巧輝「七瀬、もう少しこっち来てくれる?まだちゃんと動けないから」
特に深く考えることもなく、七瀬は座っていた椅子をベッドに近づける。
すると、巧輝が急に体を起こして、七瀬に口づけをするー。

■筆者メッセージ
どうも、Hikaです。前回の更新からかなり空いてしまいましたね・・・。申し訳ありません。急に入院することになったので・・・。あ、今は大丈夫なので心配しないでくださいね。(誰もしてない)

さて、小説の方の話ですが、いつか書いたかも知れませんが巧輝の一人称を設定し忘れてここまで来たために、巧輝のセリフでどうしても一人称を使う場面で一人称を変に使えないという状態に陥っております。そこで、読者さんに巧輝の一人称は何が良いかアンケートを取りたいなと思います。以下の選択肢から選んで、感想欄に送って頂ければと思います。

1、俺
2、僕
3、巧輝 の3つで。また、表記(ひらがなとか漢字)の方も何かあれば一緒に送ってもらえればと思います。お願いします。


今回の話は、終わり方が少し強引だったかも知れません・・・。元々はもう少し書くつもりだったんですが、下書きしていたら思った以上に長くなってしまったので切らせていただきました。早めに次の話もupしますので、お楽しみに。

最後に、いつものお願いです。この小説に何か意見や感想などがあれば送って貰えればと思います。モチベーションに繋がります。リクエストも受付中ですので、こちらもどうぞ!
最後の最後に、48話で2拍手いただきました。ありがとうございます!こちらもモチベーションに直結しております!

それでは、また。
Hika ( 2016/09/29(木) 14:00 )