高校2年生8月
第45話
2人の初デートはとある服屋から・・・
巧輝「あのスカート、七瀬に似合いそうだよ?」
七瀬「そうかな?あ、あそこのガウチョもいいなぁ」
巧輝「あれのこと?よく見るけど、ガウチョって言うんだ」
七瀬「そうなんよ あれ、スカートに見えるけど、ちゃうねんで?」
そう言って七瀬がガウチョを広げる
巧輝「あ、ホントだ。すごいな、スカートにしか見えなかったわ」
七瀬「そうやろ?あ、あのシャツワンピもええなぁー」
巧輝「どれも似合いそうだよ モデルがカワイイからかな?」
七瀬「褒めても何も出ぇへんよ?」

2人がそんな会話をしていると、店員が来客を告げた。
店員「いらっしゃいませー」
深麻「あら、巧輝じゃない?」
美彩「まいやん、巧輝だよっ!!」
白麻「やっぱ出会うってことは運命なんじゃないの!?」
七瀬「巧輝は渡さんで!!」
巧輝「やめろよ、2人とも。大人しく買い物しようよ、恥ずかしいから」
美彩「うん、そうだね、巧輝の言う通り!」
深麻「まいやん、巧輝レベルなんていくらでもいるから」
巧輝「何かディスられてる気がするけど・・・」
白麻「まぁ、巧輝のことはあきらめないけど、今日はこの辺で」

なんだか、捨て台詞のようなものを残してショッピングに戻る3人。あちらはあちらで楽しくやっているようだ。

巧輝「じゃあ、すこし買って次のところ行こうか?」
七瀬「なら、さっきのシャツワンピと、ガウチョと、あのTシャツ」
そうして次の店へと向かう2人。

七瀬「あ、あそこのお店も行こ?」
巧輝「あそこならメンズもありそうで良いね。行こっか」

店員「いらっしゃいませー」
奈々未「あっ!なぁちゃん!!」
七瀬「えっ?ななみん!?」
奈々未「なぁちゃんと巧輝も来たのね、いいチョイスじゃない」

俊「よっ!巧輝、楽しんでるか?」
巧輝「それはこっちの台詞だ。どうなんだよ?2人の関係は」
俊「まだ付き合ってはいないけど、そのうち、かな?」
巧輝「そうか、それは楽しみだな」
七瀬「巧輝ー どぉしたん?早く服見ようや あのカーディガンとか似合いそうやで」
巧輝「おう!今行くー んじゃ、楽しめよ、俊」
俊「ありがと、巧輝 奈々未ー。買うの決まった?」
俊はそう言って店の反対側へ行った。

七瀬「あのカーディガン、巧輝に似合いそうやなって。あっちにあったパーカーもええなって思ってんけど、こっちのが似合いそうやなって思って」
巧輝「じゃあ、ちょっと試着してみるわ」

数分後・・・
巧輝「どう?七瀬」
七瀬「すっごい似合っとるで!こっちの色違いはどう?」
そう言って七瀬は色違いの黒を渡してきたので、巧輝は再び着替えた。
七瀬「うーん、どっちがええんかなぁ?さっきの青っぽいのは爽やか系やけど、この黒だとカッコイイ系やねん。なな的には爽やか系かなって思うんけど・・・?」
巧輝「そうだな、こんな感じの色の服も欲しいなって思ってたからコレにするよ」
七瀬「そう?良かった」
巧輝「あの帽子はどう?夏も秋もイケそうだけど」
七瀬「あ、あれ?ななもアレ気になってん。ちょっとかぶってみてもええ?」
巧輝「いいんじゃないか?被ってみろよ」
七瀬が被ってみると、まるで七瀬のためにあつらえたかのように似合っていた。
巧輝「いいじゃん!似合ってるよ」
七瀬「そう?じゃあ、コレも買う!」

その後2人は移動して、渋谷でお昼にパスタを食べ、再びショッピング。その後は都内を周り、夕方に東京スカイツリーへ。

巧輝「夕日、きれいだな」
七瀬「そうやね。巧輝、今日はありがとな」
巧輝「ううん、七瀬が楽しそうでよかったよ」
七瀬「巧輝も楽しそうにしてたしね」
巧輝「まぁ、楽しかったからな」
そう言って2人は笑い合う。

七瀬「あ、今一瞬だけ緑の光が見えた気がするんだけど」
巧輝「あぁ、グリーンフラッシュってやつかな?見た者が幸せになるんだってさ」
七瀬「え?ホント?これからも巧輝と一緒やったら幸せや」
巧輝「ありがと、七瀬。七瀬といるだけで幸せだよ」

東京の空はいつも以上に星が瞬いていたー

■筆者メッセージ
お久し振りです。更新が1か月近く空いてしまってホントにすいませんでした。けっこうバタバタしてて、ぜんぜん小説を書けなくて・・・言い訳ですね

さて、本編は8月編がこれにて終了です。大変お待たせしました。次からは9月編となります。次の更新までまた時間が空いてしまうと思いますが、末永く、末永くお待ちいただければなと思います。
これからもこの作品をよろしくお願いします。

最後にですが、twitterやってます。@hika__nogi_loveです。気が向けばどうぞフォローしてください笑また、感想などもお願いします!
Hika ( 2016/04/07(木) 18:01 )